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長崎みやげ話

  • かすていらサイダー 2010年10月27日
    かすていらサイダー
     1904年(明治37)、イギリスのロバート・ニール・ウォーカー氏が日本で初めて清涼飲料水「バンザイサイダー」を大量生産し、長崎に寄港する外国船や長崎ホテルなどで販売されました。 また、雲仙では、明治期から昭和初期にかけて、炭酸水と砂糖を混ぜ合わせた飲料水「温泉(うんぜん)」が外国人観光客に飲まれ愛されました。  現在は復刻版によって、その懐かしい味わいを楽しむことができます。  さて、今回ご紹介するのは、島原半島のお土産屋さんで新たな名物となっている飲み物!その名も「かすていらサイダー」です。  カステラをデザインしたカワイイ箱の中には、95mlの「かすていらサイダー」が2本入っています。カステラ色が鮮やかに再現されていて、シンプルな王冠をはずすとほのかにカステラの香りが・・・。    さて、お味はどうかしら? さっそくゴクリ!・・・甘い、カステラだ・・・味もしっかりカステラでした。例えば“かすていらウォーター”とかだったら甘すぎて胸やけしそうな気もしますが、サイダーなので1本スッキリと飲めてしまいます。  カステラに馴染んでいる地元の私にとっても、最初はちょっと奇抜な飲み物に思えましたが、話題性もあってお土産にも最適です。「どんな味?」とおっかなびっくりで口にするともだちの顔を想像しながら、ぜひお試しください!  佐賀県の飲料メーカーと開発にかかわったという雲仙市の雲仙温泉「田浦物産」をはじめ、長崎市のグラバー園など、観光地などで販売されています。  長崎県を訪れたら、ぜひ探してみてくださいね。 雲仙市の雲仙温泉「田浦物産」をはじめ、グラバー園など各観光地などで販売されています。
  • 小浜ちゃんぽん 2010年10月27日
    小浜ちゃんぽん
     「ちゃんぽん」といえば長崎名物! 長崎市の中華街を連想してしまいますが、実は島原半島の小浜でも「ちゃんぽん」はなくてはならない名物料理のひとつなのです。  むかし、小浜温泉は湯治宿として栄えました。当時は今のように陸の交通手段が発達していませんでしたので、長崎茂木(もぎ)港から蒸気船で小浜を訪れていました。海を渡って来たのは湯治客の人々だけでなく、長崎で人気があった料理「ちゃんぽん」も小浜に伝わり根付いたといわれています。  ちゃんぽんは、今では小浜の料理店ではおなじみのメニューです。長崎のちゃんぽんが伝わってから約100年が経っていますが、そのあいだに小浜の郷土食として定着していきました。そして長崎・天草と並び、日本3大ちゃんぽんのひとつにも数えられています。  小浜では、お寿司屋さんにも必ずと言ってもいいほど「ちゃんぽんと寿司」のセットメニューがあるくらいですから、長崎よりもスゴイかも・・・。和食店、喫茶店、スナックでもちゃんぽんのメニューがあったりしますよ。値段も手頃なので、大人気のメニューです。  さて、どのお店のちゃんぽんも同じ味なのでしょうか?というと、全てのお店で味が違います!  スープのだしの取り方から味の濃淡、具材となる野菜や海鮮の種類や量も異なります。各店独自のしっかりした味も人気の秘密かもしれませんね。さらに温泉卵を具材と絡めながら豪快にいただくなど、まさに小浜温泉ならでは食べ方でちゃんぽんを味わうこともできるのです!    これから寒くなってきますが、小浜の「温泉」と「ちゃんぽん」で、全身あったまりに出かけてみませんか! 詳細情報 詳しい内容は、小浜温泉観光協会にお問い合わせください。   小浜温泉観光協会 〒854-0514 長崎県雲仙市小浜町北本町14-39 TEL:0957-74-2672 FAX:0957-74-2884     関連URL: http://www.obama.or.jp/
  • かんざらし 2010年10月27日
    かんざらし
     島原の名物のひとつに「かんざらし」があります。「かんざらしって何?」って思う方も多いかもしれませんね。水がきれいな島原ならではのスイーツです。   島原城の売店にある食事処や武家屋敷通りなどの歴史スポットや観光地、飲食店などで食べることができます。  ゆであげた白玉をさらすのに大量の冷たくきれいな流水が必要なのですが、湧き水が豊富な島原ならではの逸品です。餅米の粉に湧き水を加えて、手でパチンコ玉程度の大きさに丸めます。熱湯に入れてゆであがったら冷たい湧き水にさらします。  カラメルや砂糖で作った冷たいシロップに、ほどよく柔らかくなった白玉を入れて出来上がりです。    柔らかくも歯ごたえがある食感がなんともいえません。シンプルな甘さで、散策後の疲れを癒すのにもオススメです。量的にも「もうちょっと食べたいな」という感じで、最適なボリュームですよ。冷たいスイーツを食べてスッキリしたところで、次の観光地へ向けてスタートしましょう! かんざらしは、島原城にあるお食事処や武家屋敷通りなどの歴史スポット、その他観光地、飲食店などで食べることができます。 ※メニューにないお店もありますので、ご注意ください。
  • “幻のうどん”とよばれる「五島手延うどん」 2010年09月29日
    “幻のうどん”とよばれる「五島手延うどん」
     五島の特産品として、「五島手延うどん」が有名です。 日本三大うどんのひとつにもあげられているこの「五島手延うどん」は、五島市や新上五島町のお店で食べることができます。  “幻のうどん”ってどんな味?どんな食感?さっそく食べに行ってきまーす♪  いただきまーす!  今までに食べたことのある他のうどんとくらべて、麺が細いな〜というのが最初の見た目の印象。  食べてみると、ツルツルツルツル〜っと滑らかなのどごしでありながら、しっかりコシもある。うん、おいし〜。出汁自体の味も良く、ついつい飲み干してしまいました。  さて、“幻のうどん”とよばれるワケが気になります。調べてみると、この麺にはいろんなヒミツがありました。  麺の原料となる小麦を五島のミネラル豊富な塩水(海水塩)で練り上げていること。  五島特産の椿油を麺に塗ってコーティングしていること。これによって麺がくっつかず、独特の風味を生み出すことができるそうです。  そして、アゴとよばれる出汁。かつお節だけでなく、炭火で焼いて天日干しされた飛魚(長崎県ではアゴとよびます)を使うことで、上品なコクが出るとのこと。    「五島手延うどん」の麺の作り方ですが、小麦と塩水を混ぜ合わせる作業から完成まで、大きく分けて11ほどの行程を手づくりでおこないます。昔は各家庭で作っていたそうですが、現在では生産者が少なくなってしまい、“幻のうどん”とよばれるようになったようです。  メニューにはうどん単品だけでなく、新鮮な魚や干物などの海産物と組み合わせた定食などもあったりますので、五島手延うどんとセットで、五島の味を存分に楽しめそうですよ!    「五島手延うどん」は、インターネットで注文することもできますので、お試しにぜひどうぞ! 詳細情報 「五島手延うどん」についてもっと詳しく知りたい方は、2009年10月21日更新の「伝統の味・五島手延うどん」をご覧ください。   関連URL: http://tabinaga.jp/video/view.php?category=3&hid=200910211212
  • 五島のキビナゴ 2010年09月29日
    五島のキビナゴ
     キラキラと銀色に輝いて、花びらのように盛りつけられたこの刺身は、五島でよく獲れる「キビナ」です。五島では、「キビナゴ」や「キンナゴ」と呼んでいます。  刺身は1匹1匹を指で開いて骨を取って盛りつけられます。キビナは鮮度が落ちやすいため、取れたての新鮮なうちに刺身で食べるのはとってもぜいたく!   またそのままの姿で吸い物にしていただくのもオススメです。きびなのダシがきいてとてもやさしい風味がします。キビナは丸ごといただけますよ!  キビナは、刺身や吸い物のほかにも、一夜干しや煮付け、酢物、天麩羅など、いろいろな食べ方があります。  五島の方に教えてもらったオススメの食べ方は、たぎらせた湯に醤油を入れ、キビナをしゃぶしゃぶにして食べる「いりやき」。白くなったキビナの頭を箸で挟んで口に入れ、スッと引き抜くと身だけが剥がれて味わえます。箸に残るのは頭と背骨だけ。ちょっとワザっぽいですね。でもコツがわかると意外と簡単。面白くて次々に口に運んでしまいました。 「いりやき」は、野菜を一緒に入れて鍋にして味わったり、キビナの出し汁が効いた残り汁に五島うどんを入れて地獄炊きにしたりするのも通な食べ方です。  このキビナは、昔から五島の生活を支えてきた魚です。野崎島(小値賀町)の野首教会堂や奈留島(五島市)の江上教会堂は、当時の信徒たちがキビナ漁で資金をつくって建てたといわれています。  五島の歴史においても、キビナは人々のくらしに欠かせない自然の恵みだったのですね。
  • 大村寿司(おおむらずし) 2010年08月25日
    大村寿司(おおむらずし)
     長崎県内の名物料理をご紹介します。今回は、長崎県の中央部に位置する大村市の郷土料理「大村寿司」ですよ。 大村寿司の歴史  今から500年ほど前の戦国時代の頃のお話。 1474年(文明6)、大村領主・大村純伊(すみこれ)は、島原の有馬貴純(ありまたかずみ)に攻められ、中岳城の合戦において敗れました。唐津の沖合いにある加々良島(佐賀県)へ逃れ、それから長いあいだ領地奪還を狙っていた純伊は、渋江氏らの援軍を得て、ようやく大村に帰還することができました。 大村の領民たちは喜んで純伊を迎えいれましたが、急だったために、ご馳走を作ってもてなすことができません。そこで、即席で“もろぶた(木製の長方形の箱)”に炊きたてのご飯を広げ、その上に魚の切り身や野菜のみじん切りなどを載せて軽くおさえたものを、純伊や将兵たちへ差し出しました。将兵たちは脇差を抜いてこれを適当に角切りにして食べたといいます。 これが大村寿司の起源ともいわれ、500年以上もの長いあいだ地元の人々に愛され、歴史的な郷土料理として今に受け継がれています。大村純伊にちなみ、「殿さま寿司」という名でも親しまれています。  大村寿司づくりの長い歴史を持つ「大村角ずし やまと」の4代目・永田喜美男さんにお話を伺いました。 大村寿司の作り方  見た目も華やかな大村寿司、どういう手順で作られているのでしょうか?  実際に大村寿司を作っているところを見せていただきました。 1.もろぶたに合わせ酢を均等に塗ります。  *この合わせ酢は味付けにも重要で、「大村角ずし やまと」オリジナルのものを使っているそうです。 2.酢飯を均等に広げていきます。 3.その上に奈良漬、さきがけごぼうを載せていきます。その上にまた酢飯を広げます。 4.干しシイタケやかんぴょう、緑やピンク色のはんぺんなど味付けされた具材を均等に広げていきます。これらの具材をバランス良く広げるのが意外と難しいそうです。 5.錦糸卵を載せます。表面を覆うように広げていくと、彩りもあざやか。上から軽く合わせ酢をかけます。 6.最後に上から型を押し、均等に切ります。もろぶたをはずして、完成です。   ※寿司の具材の準備は説明から省いています。 近年の大村寿司  大村寿司は領民たちの手で受け継がれました。西洋からキリシタン文化が入ってきた時も、江戸時代に大村藩となってからも大村寿司は継承され、藩内各地で食べられてきました。旧大村藩領であった西海市では「西海寿司」という名で親しまれています。昭和初期頃までは、この大村寿司を作るための“もろぶた”は嫁入り道具のひとつだったと聞きました。また地域によって具材が多少異なり、魚の身や野菜を入れたりすることもあるそうです。  「その日の早いうちに食べるのであれば、魚を入れても大丈夫です。昔は魚を入れていたけど日持ちしないため、テイクアウトには適しないですね。シイタケやかんぴょうなど保存できる乾物で、時間をかけて火を通せる具材が昔から選ばれています。そもそも家にある具材を使って作られており、各家庭によってそれぞれの味があったようです。強いて言えば錦糸卵は必須ですが、この具材が大村寿司であるという決まりごとはありません。たとえば子どもたちがもっと好んで食べてくれるように、お子様向けの具材を入れたりするのもいいのではないかと思います。」   さて、気になるお味は?  初めて大村寿司を食べた人は、“甘い”と言うそうです。“寿司”という名がついていることもあり、先入観で醤油をつけて食べる方もいらっしゃるようですが、しっかり味がついているので、醤油はいりません。  「大村寿司が甘いのは、砂糖が使われているからです。農作業など家族や親戚が共に労働をした後に、みんなでご馳走として食べることが多かったので、体の疲れをとるために砂糖を入れ、甘くしたのではないかともいわれています。」  長崎港が開港しておこなわれた南蛮貿易により、早くから砂糖が手に入っていた大村ならではかもしれませんね。 人と人を繋いできた大村寿司  とってもいい香りに誘われて、735円の角ずし弁当を買っていただきました。甘い酢飯が口に広がり、すごく優しい味でした。小さい頃によく食べた懐かしさと同時に、お祝いなどの時に近所のみんなが集まって大村寿司を食べたことを思い出しました。(筆者の実家は旧大村藩領です)  今回の取材で、「大村寿司は、昔から人と人とを繋ぐような役割を持っていたと思います。」という言葉が印象に残りました。  大村寿司は、家族や親戚、近所の人たちなど大人数で集まって食べるご馳走として特別なものでした。そういうことから大切な方へのお土産としても喜ばれており、また郷土の味が懐かしくて食べにくる大村出身の方も多いそうです。 やはり大村寿司には、人と人とを繋ぐ力があるのだと思います。500年以上も続く郷土料理ゆえのパワーなのでしょう。    みなさんも、ぜひ長崎県自慢の味、「大村寿司」を食べに来ませんか! 時間がない方は、長崎空港でも販売されていますので、長崎旅行の締めとして機内で召し上がるのもいいかも。 大村角ずし やまと 長崎県大村市本町474-5 TEL:0957-52-3546    「大村角ずし やまと」の前を流れる内田川は古くからたくさんの船が停泊し、荷物の積み下ろしをしていたといいます。そこで働く人たち向けに、大村寿司を作って最初に販売を始めたのが「大村角ずし やまと」でした。   関連URL: http://www.kakuzushi.jp/
  • 島グルメ 2009年05月07日
    島グルメ
    〜対馬編〜  長崎県の「対馬(つしま)」をご存知ですか?朝鮮半島と九州のあいだに浮かぶ島。韓国の釜山からわずか49.5kmの距離に位置する国境の島。南北82km、東西18km、面積約708平方キロメートルと日本で3番目に大きい島。  朝鮮半島や中国大陸の影響を受けながら、昔から朝鮮半島と交流してきた対馬には、独特の自然、歴史、食文化などがあります。今回は、対馬に伝わる自慢の郷土料理を紹介します。 「石焼(いしやき)」と「対州(たいしゅう)そば」  対馬の有名な郷土料理に「石焼」と「対州そば」があります。  石焼はもともと対馬の漁師が浜辺で捕ったばかりの魚や貝を、たき火に入れた石の上で焼いたことから生まれました。普通なら刺身で食べられるほど新鮮な魚介類や季節の野菜を、石英班岩(せきえいはんがん)の上でジュージュー焼いて食べます。  そばは縄文時代の終わりに中国から朝鮮半島を経て日本の対馬に初めて伝えられたといわれます。対馬には平野が少なく稲作がほとんどできなかったので、山の斜面を利用してそばが栽培されていました。大自然の中で育った対州そばは香りがよくコシもあり、そば本来の素朴かつ豊かな風味が特徴。麺はツルツルとのど越しよくいただけます。 「いりやき」と「ろくべえ」と「かじめの味噌汁  対馬の人々が好んで食べる料理に「いりやき」と「ろくべえ」と「かじめの味噌汁」があります。  いりやきは対馬の鍋料理の代表です。だし汁は甘めで、旬の魚ベースと地鶏ベースの2種類の鍋があります。地元のルールとしては魚と地鶏を一緒に入れることはないそうです。宴会などでは魚好きと鶏好きに分かれて鍋を囲むということでした。  「ろくべえ」は芋(甘藷)を手間ひまかけて加工し、粉状にして乾燥保存した「せんだんご」をうどん状にして煮込んだものです。せんだんごの製法は中国の福建省にも分布しているといわれています。せんだんごをうどん状にしたものは、つなぎがないので普通の麺に比べて、ぶつぶつ切れて短くなっています。  ちなみに、「いりやき」や「ろくべえ」の名前に由来は諸説あり、はっきりしないようです。  ところで、地元の人々が家庭で食べる定番の朝食といえば、かじめの味噌汁。かじめは独特のとろみがある海藻の一種で、対馬の家庭ではよく温かいごはんにかじめの味噌汁とイカをおかずにして一緒に食べるそうです。就職や進学などで島外に出た人々が、まず懐かしむ島の味が磯の香り豊かなかじめの味噌汁だといわれています。 「蜂蜜(はちみつ)」と「しいたけ」  山深い対馬には、高品質の特産品として有名な「蜂蜜」と「しいたけ」があります。  対馬特有の気候と風土がもたらしてくれる対馬産の蜂蜜は全国に知られる高級品。民家近くの山林には、蜜蜂と巣を集める「はちどう」がたくさん設置されています。9月下旬、はちどうから巣を取り出し、手前の巣を削って取ると、黄金色の甘い蜜がじわっとしたたり落ちます。その蜜を布でこして瓶づめにしていくそうです。対馬の蜂蜜はニホンミツバチの巣から採れる貴重なものですが、ニホンミツバチには一カ所ではなくあちこちを放浪しながら時間をかけて蜜を集める習性があるため、様々な種類の花の蜜が混ざりあい、独特の色合いと風味に特徴があるそうです。しかもミネラルなど様々な成分が含まれ、栄養もたっぷり。採れたての蜜をなめてみると、濃厚な甘さですが甘ったるさは残りませんでした。  さて、山の幸をもうひとつ。対馬では、山の斜面と原木を利用した自然ほだばでしいたけづくりがおこなわれます。良いしいたけを栽培する条件は、日差しが当たらないことと原木そのものにいいものを使うこと。原木は切ったものを乾燥させて使います。11月中旬から3月にかけて採れるのは肉厚が特徴のどんこしいたけです。原木しいたけは肥料や農薬をまったく含まず、水分と木の養分のみで育ちます。そのため臭みがほとんどありません。生しいたけのおいしい食べ方は、炭火でそのまま焼いて藻塩や醤油を少しふりかけるだけです。地元では「森のアワビ」とよばれます。  みなさん、対馬の風土が生んだ豊かな食文化の数々、いかがでしたか?対馬にお立ち寄りの際には、歴史散策の合間に、ぜひ対馬自慢の郷土料理を味わってみてくださいね。 [文:小川内清孝] 参考文献 『長崎県文化百選 壱岐・対馬編』(企画/長崎県 制作/長崎新聞社)
  • ちゃんぽんを作ろう! 2008年05月14日
    ちゃんぽんを作ろう!
    〜長崎の郷土料理(8) 中華編〜  長崎の代名詞ともいえるほど全国的に有名な「ちゃんぽん」は、野菜たっぷりでヘルシーな料理です。  ちゃんぽんが長崎に登場したのは明治時代。中国料理店を営む福建省出身の陳平順さんが、華僑の人びとや勉学に励む中国人留学生のために、安くてボリューム満点のおいしい料理を提供したいと考案した麺料理がルーツといわれます。この新メニュー「ちゃんぽん」は、安さと味の良さが評判を呼び、長崎じゅうに広まりました。  ちゃんぽんの語源は、福建で挨拶代わりに使われる言葉、「ご飯は食べた?」という意味の「吃飯(シャポン)」だといわれています。  いろいろな素材をミックスさせて新しいものを生み出すことを「ちゃんぽん!」という言葉で形容することがあります。ちゃんぽんは、もはや料理だけにとどまらず、大衆文化のひとつになっていきました。  春夏秋冬、いつ食べてもおいしいちゃんぽん。長崎っ子は月に2〜3回はちゃんぽんを食べるのだとか。中華なべひとつでできる手軽さもうれしい母の味でもあります。  今回は、ちゃんぽんの作り方をご紹介します。 材料(1人分) ・ちゃんぽん麺 1玉   ・豚バラ肉の薄切り 25g   ・いか 25g   ・はんぺん(赤と緑) 10g   ・牡蠣(またはアサリ) 15g   ・芝エビ 10g   ・たまねぎ 20g   ・キャベツ 30g   ・キクラゲ 1/4枚   ・もやし30g ○調味料 ・ラード(またはサラダ油) 小さじ1   ・ガラスープ 400cc   ・塩 少々   ・薄口しょうゆ 小さじ2   ・酒 少々   ・コショウ 少々   ・ごま油 少々 ○用意するもの ・ちゃんぽんの器、中華なべ 作り方 (1) 材料を食べやすい大きさに切りましょう。 豚バラ肉は一口大に、いか・はんぺん・たまねぎ・キクラゲは短冊切り、キャベツはざっくりと切りましょう。牡蠣は塩水で汚れを洗い落とします。芝エビは殻を取って身だけにします。もやしはひげ根を取り除いて水洗いしておきます。 (2) 材料を炒めましょう。  中華鍋を熱して、ラード(またはサラダ油)を入れましょう。豚バラ肉、たまねぎ、えび、はんぺん、キャベツ、もやしをさっと炒めてスープを加えます。ひと煮立ちしたらイカを加えて、酒、薄口しょうゆ、塩、コショウで味付けをします。 (3) チャンポン麺をゆでましょう。  (2)にちゃんぽん麺を加えましょう。  麺をほぐしながら、残りのキクラゲ、牡蠣を入れてひと煮立ちしたら、火を止めてごま油を入れます。 (4) 盛り付け♪  完成です。お好みでチャンポンに白コショウをかけて、さぁ、いただきましょう! ★調理のポイント★ ガラスープですが、長崎のスーパーでは"ちゃんぽんの素"なるスープが売ってあります。市販の中華スープでも代用できます。 関東で「はんぺん」と言えば、白くて四角いもの。でも、長崎で「はんぺん」と言えば、赤と緑の鮮やかな細長いものをいいます。長崎の郷土料理にはかかせない材料となっています。 牡蠣やアサリ、エビやイカなどの全部の魚介類がそろわなくても大丈夫です。チャンポンは、冷蔵庫にある材料で手軽に作れるのも魅力のひとつです。 参考文献 長崎県栄養士会
  • 長崎てんぷらを作ろう! 2008年05月07日
    長崎てんぷらを作ろう!
    〜長崎の郷土料理(7) 長崎編〜  てんぷらは、約400年前に南蛮貿易とともにポルトガルから長崎へと伝わった料理です。語源はポルトガル語のTemperoで「調理する」という意味。キリスト教では、肉食を絶って魚を食べる期間をTemporasというそうです。キリシタンたちは、その習慣に習って魚や野菜をフライにして食べていたことから、油で揚げた料理をまとめて「テンプラ」と呼びはじめたようです。  キリシタン文化とともに海を渡ってきた長崎てんぷらは、小麦粉に砂糖などを加えて練り混ぜた衣をつけてカリッと油で揚げます。フリッターに似ていて、衣に味がついているので冷めてもおいしい一品として楽しまれています。天つゆはいりません。アツアツをそのままパクリといただきましょう。  今回は、長崎を代表するお魚のひとつ"アマダイ"を使ってみたいと思います。アマダイは、延縄や以西底曳網などの沖合や遠洋漁業で漁獲され、長崎県は全国の主産地となっています。調理すると風味が出て、柔らかな白身魚の淡泊な味わいを楽しむことができます。 材料(2人分) ○ネタ 季節にあわせて旬の食材で作りましょう。今回はアマダイを使います。 ・アマダイ 1匹  ・鶏のささみ 2本  ・インゲン 4本 ○調味料 ・油 適量  ・塩 少々 ○衣 ・小麦粉 40g  ・卵液 大さじ2  ・酒 大さじ2  ・水 大さじ4  ・砂糖 大さじ1  ・塩 少々 ○用意するもの 天ぷら鍋 作り方 (1) ネタの下ごしらえ  アマダイは3枚におろし、インゲンは半分に切ります。鶏のささみは筋を取り除きましょう。  そして、それぞれのネタに軽く塩をふります。 (2) 衣をつくる  ボールに小麦粉、卵液、酒、水、砂糖、塩を加えます。粘りがでるくらいかき混ぜましょう。 (3) 油で揚げる  (1)のネタに、(2)の衣をつけて180℃の油で揚げましょう。 (4) 盛り付け♪  器に盛り付けて完成です。  さぁ、いただきましょう! ★調理のポイント★ 旬の食材として、たまねぎもおすすめです。長崎てんぷらでオニオンリングもいいかも。季節の味を楽しんでください。 鶏のささみは、いわゆるナゲットです。お好みのソースで楽しんでください。お子さまにも大人気!お弁当のおかずにもピッタリですよ。 参考文献 長崎県栄養士会 「旅する長崎学1 キリシタン文化機 特集-第4章 400年前につたわった南蛮文化を味わう 企画/長崎県 制作/長崎文献社 「長崎の西洋料理 -洋食のあけぼの-」 著/越中哲也 発行/第一法規 ゆめとびネット 長崎県水産部ホームページ
  • パスティを作ろう! 2008年03月26日
    パスティを作ろう!
    〜長崎の郷土料理(6) 長崎編〜  パスティは、鎖国時代、長崎にオランダ人から伝わった料理のひとつです。鶏ガラスープで煮込んだ具材を大鉢に盛り付け、パイ生地をのせてオーブンで焼いた調理法は、鎖国時代のレシピ本『南蛮料理書』にも紹介されています。パイ生地を用いた西洋の調理方法を活かして、中国から伝来したもやしを加え、長崎っ子の嗜好にあうよう、しょうゆを使った和の味付けにアレンジされています。現在、パスティは和・洋・中が一体となった郷土料理として卓袱料理の円卓に並び、長崎の食文化と歴史を味わうことができる一品です。今回は、パスティのつくり方をご紹介します。 材料 ・鶏肉 100g  ・やまいも 100g  ・キクラゲ 1枚(2g)  ・ぎんなん 5個  ・もやし 100g  ・ゆで卵 2個 ・鶏ガラスープ 200cc  ・塩 少々  ・薄口しょうゆ 小さじ1  ・砂糖 小さじ1  ・酒 大さじ1  ・冷凍パイシート 1枚  ・卵黄 少々 ○用意するもの ・大鉢の耐熱容器 作り方 (1) 材料のしたごしらえと準備をしましょう。  鶏肉を食べやすい大きさに切りましょう。やまいもは乱切り、キクラゲは水にもどして一口大にちぎります。ぎんなんは殻を除いて茹で、ゆで卵は縦半分に切ります。  もやしはひげ根を取り除いて、水洗いします。 (2) 煮ましょう。  鍋に鶏ガラスープを入れ、沸騰したら、鶏肉、キクラゲ、ぎんなん、やまいも、もやしを加えて煮ましょう。やまいもがやわらかくなったら、薄口しょうゆ、塩、砂糖、酒で味をつけて、しばらく煮ます。 (3) 耐熱容器に具材を盛り付けましょう。  煮込んだ材料を大鉢に盛り付けましょう。彩りよくゆで卵を飾ります。 (4) パイ生地でフタをしましょう。  パイ生地は1センチの幅でひも状に切ります。耐熱容器の上に、少し隙間をあけながら斜め格子状に編みこんでいきましょう。耐熱容器のふちにグルリと一回りしてパイ生地を押さえます。 パイ生地に卵黄を塗りましょう。  少量の水を加えて混ぜた卵黄をハケで塗ります。 (5) オーブンで焼きましょう。  250℃のオーブンで軽く焦げ目がつく程度に焼きあげましょう。 完成です! さぁ、いただきましょう! ★調理のポイント★ スプーンでパイをザクザクと割って、お皿にとり分けていただきます。  こんがりキツネ色に焼きあがったパイが、パッと咲いたひまわりのようにテーブルを華やかにしてくれます。パスティは、いわば"和のパイ包みスープ"といったところ。意外な組み合わせとその味は、長崎の歴史を感じさせてくれるのです。みなさんもパスティを作ってみませんか。 参考文献 長崎県栄養士会