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長崎みやげ話

  • 島原城 2010年10月13日
    島原城
     島原城は、1624年(寛永元)、松倉重政(まつくらしげまさ)が7年の歳月をかけて築いたものです。安土桃山期の築城様式を取り入れた壮麗な城でした。以来、松倉氏、高力氏、松平氏、戸田市、再び松平氏と4氏19代の居城として輝きました。  明治の御一新で、城壁だけを残して解体されてしまいましたが、島原市民の支援もあり、現代に復元された島原城は、観光スポットとして人気を集めています。  さっそく天守閣に行ってみよう! 現在の島原城  復元事業によって、1960年(昭和35)にまず「西の櫓」が、続いて1964年(昭和39)には「天守閣」が再び姿をあらわしました。このとき館内を資料館として整備し、収集した史料を「キリシタン史料」「郷土資料」「民俗資料」と各階ごとに分けて公開しました。  1972年(昭和47)には「巽(たつみ)の櫓」が復元され、郷土出身者で文化勲章受賞者である北村西望(きたむらせいぼう)氏の彫塑を展示した「西望記念館」が開館しました。  さらに1996年(平成8)、敷地内に「観光復興記念館」も開館しました。    天守閣の1階では、キリシタン関係の資料や文物を中心とした「キリシタン史料」コーナーとなっています。島原の乱にまつわる貴重な史料も数多く展示されています。  2階は「郷土資料」。島原城関連の文物を中心に、松平家の家宝や太刀、数々の藩主に関連した史料を見ることができます。なかでも島原藩では医学が進歩しており、当時おこなわれた人体解剖の際に描かれた解剖図も、貴重な史料として展示されています。  3階には、郷土の庶民生活に関する「民俗史料」が展示されています。当時の庶民の生活に関わる史料をはじめ、島原で製作されてきた眉山焼などが展示されています。  日本国内の城の紹介や祭事の写真などが紹介されている休憩室と観光・物産コーナーをあがると、島原の街並みを360度パノラマで眺めることができる天守閣・展望所があります。島原の街並みはもちろん、平成の雲仙普賢岳噴火災害によって形成された溶岩ドーム「平成新山」や、遠くは熊本県まで見渡すことができます。 西望記念館・観光復興記念館・民具資料館  日本彫塑界の巨匠で、文化勲章を受賞した郷土出身の芸術家・北村西望氏の米寿を祝し、代表作品約60点を展示した施設「西望記念館」です。  作品を見てみると、人物の表情が実にいきいきとしており、いまにも動き出すんじゃないかと思うほどリアルな雰囲気を醸し出しています。  また有名な作品のひとつに「平和祈念像」がありますが、その原型や完成に至るまでの過程を知ることができます。  島原城を訪れるなら、この「西望記念館」もオススメですよ。お見逃しなく!!    「観光復興記念館」では、雲仙普賢岳噴火災害の歴史や実態の紹介をはじめ、島原の歴史や文化、観光名所などを映像や史料で紹介しています。1階の映像ホールでは、ワイドスクリーンで噴火活動の経過などを15分程度で上映しています。  この記念館を訪れると、島原のことをもっと深く知ることができます。    また「民具資料館」では、明治期から昭和にかけての暮らしが偲ばれる、懐かしい民具の数々が展示されています。 島原城の楽しみ方  島原城天守閣の入り口では、武士や町娘、忍者、坂本龍馬に扮し、歌ったり踊ったりしながら、入場者の方々を迎える姿が目につきます。観光客の方々に声をかけ、一緒に武士や忍者の衣装を着て記念写真を撮ってくれるんですよ。この演出を楽しまれる方も多く、一緒に写真を撮る方もどんどん増えているそうです。  大人用から子供用まで、武士や忍者の衣装が多数そろっており、無料で扮装体験を楽しむことができるようになっています。この演出も島原城での思い出づくりのひとつとして、ぜひ体験してみてくださいね。 (財)島原城振興協会 長崎県島原市城内1丁目1183-1 TEL:0957-62-4766 [開館時間] 午前9時から午後5時30分 [入館料] 大人520円、小中高生260円、団体(30人以上)は個人の2割引 [駐車場] 一般車両310円、大型バス1,050円、小型バス520円 URL: http://www.shimabarajou.com/
  • 電気自動車を体験しました! 2010年09月29日
    電気自動車を体験しました!
     2010年7月、五島地域に電気自動車のレンタカー100台が導入されました(長崎EV&ITSプロジェクト事業)。軽自動車なのに静かで力強く、1800cc ガソリン車に匹敵するほどのパワーを発揮。乗り心地も抜群とのこと!  このニュースを聞いて、五島旅行の足として早速レンタカーを手配しました。  エコで快適な五島観光はどんな感じかしら、初めての電気自動車にワクワクしながら、五島の旅へと出発です!  予約しておいたレンタカー営業所へ行くと、電気自動車が用意されており、エンジンのかけ方や充電方法、メータの見方などを教えてくれました。うわさどおり、エンジンは驚くほど静かで、ガソリン車のような音も振動もない。「えっ、これでエンジンが始動してるの?」という感じです。  乗り心地もよく、運転操作に関しても全く問題ありませんでした。むしろ静かすぎて、背を向けている歩行者は車が近づいていることに気づかないのでは、と心配になるくらいでした。注意して運転しましょうね。  残りの走行距離が20kmをきると、そろそろ充電のタイミング。急速充電場所を探さなければなりません。充電器は、観光地や市の施設などに設置されていますし、もちろん充電器設置マップが車内にありますので、ダイジョウブ。充電の方法についても、車内にわかりやすい手順書がついていますので、困ることは一切ありませんでした!  ただ急速充電といっても、1回充電するのに20分ぐらいかかります。個人的にはもっと短い時間で充電できるといいなと思いましたが、買い物や食事の時間をうまく使うと20分もあっというまです。  カーナビには、観光地や教会などが登録されており、音声でナビゲートしてくれますので、運転手にとっては非常に心強いパートナーとなってくれます。    ちょっとご用心! 電気自動車なので半ドアなどで無駄に電気を消耗すると後でコワイ目にあうのでご注意ください。    五島市・新上五島町を旅するなら、電気自動車レンタカーをぜひ利用してみてください。 【長崎EV & ITS(エビッツ)とは?】 長崎県では、電気自動車(EV)と次世代型カーナビ(ITS)を連動させた未来型ドライブ観光モデルの開発により、世界遺産候補の教会群を有する五島地域を先進的なエコな“しま”としてアピールすることで、地域の活性化を目指しています。 長崎県産業労働部 EVプロジェクト推進室 お問合わせ先 TEL:095-895-2691 FAX:095-895-2579   関連URL: http://www.pref.nagasaki.jp/ev/ev&its/
  • 道の駅「遣唐使ふるさと館」を体験してきました! 2010年09月29日
    道の駅「遣唐使ふるさと館」を体験してきました!
     「遣唐使ふるさと館」は五島市にある“道の駅”で、遣唐使の時代を知ることができるスポットとしても知られています。遣唐使や万葉集をテーマとした歴史に関する資料の展示や映像があり、子どもから大人までわかりやすく学ぶことができます。  お楽しみはそれだけではありません。五島の海の幸・山の幸をたらふく味わえるバイキングレストランや特産品の販売などもチェッーク!!  展示コーナーでは、万葉集に掲載されている三井楽を読んだ歌などをピックアップして紹介しています。  「万葉シアター」(有料)では、2本の作品を鑑賞することができます。万葉集の「筑前国志賀(ちくぜんのくにしか)の白水郎(あま)の歌十首」で、山上憶良(やまのうえのおくら)が詠んだという歌をテーマにした『行きし荒雄ら』。そして、三井楽で別れを惜しみつつ旅立つという歴史をもとにした感動のオリジナル作品『遣唐使ものがたり』です。  五島が、日本の中でどんな位置にあり、歴史的にどんな役割を担っていたのか、また、当時の遣唐使たちが命がけで大陸と行き来していた姿がよくわかりますよ!   【万葉シアターについて】  ■上映時間:約28分  ■料金   一般:大人300円 小人200円   団体:大人250円 小人150円(団体は15名様以上)  旅の途中で立ち寄る方には、お土産や食事処としてもチェックしてほしいです。  五島列島の海の幸・山の幸をはじめ、椿油やご当地グッズなどの人気商品がズラリと並ぶ販売所は充実の品揃えでオススメです。  また、地元の食材・調理法にこだわった郷土料理のバイキングも人気です。特産品の五島うどんはもちろん、五島近海で穫れた新鮮な魚や水産加工品を使った料理をレストランで味わえます。大人ひとり1,050円で食べ放題!このバイキングは観光客だけでなく、地元の人々にも大好評なんです。  いい匂いにさそわれて、しっかり食べてきましたよ。五島でとれた魚や野菜などをはじめ、いろいろな料理が用意されていました。魚はもちろん新鮮でどれも美味しく、ぷりぷりの歯ごたえでした。  郷土料理もバラエティに富んでいて、見ているだけでも楽しい! カレーライスは、ビーフカレーと海鮮カレーと甘口カレーの3種類があって、海鮮カレーには何と肉の代わりに角切りの蒲鉾が入っていました! カレーに蒲鉾かと、ちょっとビックリしましたが、噛むほどに口の中で風味が広がって美味し〜い。これなら子どもでも喜んで食べられるカレーです。  また、白身魚を濃いめの味噌で煮込んだ漁師鍋や、穫れたてのカボチャコロッケ、山菜の天ぷらなど、五島市の海の幸・山の幸を十分に堪能できました。(メニューは季節によって変わることがあります。)  リーズナブルで大満足のバイキングでした!!ごちそうさま。  「遣唐使ふるさと館」の入口左側には、電気自動車レンタカーの急速充電施設も整備されています。電気自動車レンタカーご利用の方は、充電しながらゆっくり楽しんでください。 道の駅 遣唐使ふるさと館 五島市三井楽町濱ノ畔3150-1 ■開館時間:9:00〜18:00 ■休館日:年末年始 ■レストラン  ランチタイム:11:30〜14:00  ディナータイム:18:00〜20:00 ■問合せ先 株式会社 みいらく万葉村  TEL:0959-84-3555  FAX:0959-75-1021   関連URL: http://www.kentoushi-furusatokan.jp/
  • バラモン朝市でお買い物♪ 2010年09月29日
    バラモン朝市でお買い物♪
     福江港近くのカンパーナホテルの向かい側で、毎日のように開かれているのが「バラモン朝市」。蒲鉾やカツオの生節、アジの開きや乾燥アオサなど、五島近海で獲れる新鮮な水産加工品をはじめ、五島手延うどんやかんころ餅、椿油、農産物、バラモン凧といった様々な特産品が販売されていました。  どれも美味しそー!朝市ならではのリーズナブルなお値段も魅力です♪  五島の特産品が安く手に入ることも嬉しいですが、販売している地元の方との交流も楽しみのひとつなんです。  製法や美味しい食べ方などを教えてもらいました。五島弁のアクセントがほのぼのとあたたかく、なんだか時間がゆっくりと過ぎていくような感じがしました。というより、話が弾んで時間がたつのも忘れちゃった!  ご当地情報を得たい方にも、このバラモン朝市はオススメですよ。  五島を訪れた際は、ちょっと早起きしてバラモン朝市に出かけてみてはいかがでしょうか。 バラモン朝市 開催時間:6:00〜8:00 ※水曜日はお休みです   問合せ先(テル鮮魚店) TEL:0959-72-7060
  • “幻のうどん”とよばれる「五島手延うどん」 2010年09月29日
    “幻のうどん”とよばれる「五島手延うどん」
     五島の特産品として、「五島手延うどん」が有名です。 日本三大うどんのひとつにもあげられているこの「五島手延うどん」は、五島市や新上五島町のお店で食べることができます。  “幻のうどん”ってどんな味?どんな食感?さっそく食べに行ってきまーす♪  いただきまーす!  今までに食べたことのある他のうどんとくらべて、麺が細いな〜というのが最初の見た目の印象。  食べてみると、ツルツルツルツル〜っと滑らかなのどごしでありながら、しっかりコシもある。うん、おいし〜。出汁自体の味も良く、ついつい飲み干してしまいました。  さて、“幻のうどん”とよばれるワケが気になります。調べてみると、この麺にはいろんなヒミツがありました。  麺の原料となる小麦を五島のミネラル豊富な塩水(海水塩)で練り上げていること。  五島特産の椿油を麺に塗ってコーティングしていること。これによって麺がくっつかず、独特の風味を生み出すことができるそうです。  そして、アゴとよばれる出汁。かつお節だけでなく、炭火で焼いて天日干しされた飛魚(長崎県ではアゴとよびます)を使うことで、上品なコクが出るとのこと。    「五島手延うどん」の麺の作り方ですが、小麦と塩水を混ぜ合わせる作業から完成まで、大きく分けて11ほどの行程を手づくりでおこないます。昔は各家庭で作っていたそうですが、現在では生産者が少なくなってしまい、“幻のうどん”とよばれるようになったようです。  メニューにはうどん単品だけでなく、新鮮な魚や干物などの海産物と組み合わせた定食などもあったりますので、五島手延うどんとセットで、五島の味を存分に楽しめそうですよ!    「五島手延うどん」は、インターネットで注文することもできますので、お試しにぜひどうぞ! 詳細情報 「五島手延うどん」についてもっと詳しく知りたい方は、2009年10月21日更新の「伝統の味・五島手延うどん」をご覧ください。   関連URL: http://tabinaga.jp/video/view.php?category=3&hid=200910211212
  • 五島のキビナゴ 2010年09月29日
    五島のキビナゴ
     キラキラと銀色に輝いて、花びらのように盛りつけられたこの刺身は、五島でよく獲れる「キビナ」です。五島では、「キビナゴ」や「キンナゴ」と呼んでいます。  刺身は1匹1匹を指で開いて骨を取って盛りつけられます。キビナは鮮度が落ちやすいため、取れたての新鮮なうちに刺身で食べるのはとってもぜいたく!   またそのままの姿で吸い物にしていただくのもオススメです。きびなのダシがきいてとてもやさしい風味がします。キビナは丸ごといただけますよ!  キビナは、刺身や吸い物のほかにも、一夜干しや煮付け、酢物、天麩羅など、いろいろな食べ方があります。  五島の方に教えてもらったオススメの食べ方は、たぎらせた湯に醤油を入れ、キビナをしゃぶしゃぶにして食べる「いりやき」。白くなったキビナの頭を箸で挟んで口に入れ、スッと引き抜くと身だけが剥がれて味わえます。箸に残るのは頭と背骨だけ。ちょっとワザっぽいですね。でもコツがわかると意外と簡単。面白くて次々に口に運んでしまいました。 「いりやき」は、野菜を一緒に入れて鍋にして味わったり、キビナの出し汁が効いた残り汁に五島うどんを入れて地獄炊きにしたりするのも通な食べ方です。  このキビナは、昔から五島の生活を支えてきた魚です。野崎島(小値賀町)の野首教会堂や奈留島(五島市)の江上教会堂は、当時の信徒たちがキビナ漁で資金をつくって建てたといわれています。  五島の歴史においても、キビナは人々のくらしに欠かせない自然の恵みだったのですね。
  • 五島観光歴史資料館 2010年09月15日
    五島観光歴史資料館
     長崎県の西部“五島列島”の南西部に位置する五島市。今回は、「お城かな?」と見間違うような外観の建物『五島観光歴史資料館』に行ってきました!  五島観光歴史資料館は、1989年(平成元)、江戸時代最後の築城となった福江城(石田城)跡に開館。この資料館の場所は、福江城跡・二の丸の位置にあたるそうです。周りの石垣は、福江城の築城当時のものがほぼそのまま残っているので、風情ある景色がいたるところで目にできます。  現在、福江城跡の敷地には、資料館のほかに県立五島高校、文化会館、図書館が立ち並び、五島市の文化ゾーンといったところかな! こんな環境にある資料館って、うらやましいね。  早速、五島観光歴史資料館に入ってみよう!  五島観光歴史資料館では、郷土の歴史や文化遺産の紹介をはじめ、古代から現在までの五島の姿がわかるように展示されています。五島の観光名所や祭りについても知ることができます!  1階には、五島の自然や史跡、観光スポット、特産品の情報がわかる観光検索・ガイドコーナーがあり、「自然ゲーム」「歴史ゲーム」など子どもも楽しみながら、五島の歴史に触れることができます。その先にはハイビジョンシアター、そして、歴史や民俗に関する古文書・図書を収蔵している資料研究室があります。  通路には、五島市の今と昔がわかる写真パネルが展示されており、1962年(昭和37)の福江大火以前の様子など貴重な写真も見ることができます。(季節によって展示替えをしています)  2階は、古代から江戸時代までの五島市を知ることができるフロアです。展示物に映像を交え、より深く知ることができます。五島列島のなりたち、弥生時代の遺跡・遺物、遣唐使に関する資料や映像、キリシタン文化・教会、五島氏の歴史など、このフロアだけでも十分満足できるほどの資料が揃っています。    遣唐使・倭寇コーナーの映像は、日本と大陸とをつなぐ位置にあった五島列島の歴史を知る意味でも是非とも見てほしいです! また200年以上前に黄島の庄屋に寄宿した僧がもっていたといわれる弘法大師作の仏像手形、五島藩8代藩主・五島盛運(もりゆき)〜9代藩主盛繁(もりしげ)の時代に絵師として仕えた大坪玄能に関する資料など、見ごたえありです。    館内では、映像資料が充実しています。パネルの文字を読む時間がなくても、映像を観ていくだけでもよくわかりますよ!  3階は民俗・芸能、捕鯨、農耕に関する資料が揃っています。このフロアで目を惹くのが、「五島の祭り」です。  五島市に伝わる民話や伝説を題材として、本土最北の青森から日本の西果て“五島”にネブタが導入されました。  また1月の第3日曜日に豊作・無病息災を祈願しておこなわれる「へトマト」の最後に現れる大草履も大迫力です。  圧巻なのは、思わず近寄って見入ってしまう「念仏踊り」(写真上から2番目)の衣装。もともと悪霊を追い払うための踊りですが、福江の「チャンココ(写真左と左から2番目)」は約800年の歴史があります。嵯峨島の「オーモンデー(写真真ん中)」はヨーデルのような口調に合わせて踊り、玉之浦の「カケ(写真一番右)」は鎧、兜をつけた姿が残り、富江の「オネオンデ(写真右から2番目)」は、腰みのを身につけ刀を差して踊ります。地域によって違いがあるのが実に面白い! 五島列島に息づいている念仏踊りは、南方系や大陸系を想像させるような独特の雰囲気があります。  大陸への果てしない旅路に向かう遣唐使の人々を見守り続けた歴史を持つからかもしれませんね。とにかく、五島市でしか見ることができない資料が揃っています。  またところどころに設置されている体験コーナーも楽しみのひとつです!3階の端では「チャンココ」衣装を着て記念写真を撮ることができます。死角になりそうな場所ですので、ぜひこっそりと・・・。はい、チーズ!! 五島観光歴史資料館 ■入館料 一般220円、高校・大学生170円、小・中学生110円 [団体(20人以上)の場合] 一般180円、高校・大学生140円、小・中学生90円 ■開館時間 1月〜6月:9:00〜17:00 7月〜8月:8:30〜18:00 9月〜12月:9:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前までです ■休館日 12月29日〜翌年1月3日、12月1日〜4月30日の毎週月曜日  ■住所 長崎県五島市池田町1番4号 ■お問い合わせ:0959-74-2300    長崎県の西部、五島列島の南西部に位置する五島市。五島市の重要港湾として海の表玄関となっている福江港から、徒歩で5分程度です。   URL: http://goto-rekisi.jp/
  • 大村寿司(おおむらずし) 2010年08月25日
    大村寿司(おおむらずし)
     長崎県内の名物料理をご紹介します。今回は、長崎県の中央部に位置する大村市の郷土料理「大村寿司」ですよ。 大村寿司の歴史  今から500年ほど前の戦国時代の頃のお話。 1474年(文明6)、大村領主・大村純伊(すみこれ)は、島原の有馬貴純(ありまたかずみ)に攻められ、中岳城の合戦において敗れました。唐津の沖合いにある加々良島(佐賀県)へ逃れ、それから長いあいだ領地奪還を狙っていた純伊は、渋江氏らの援軍を得て、ようやく大村に帰還することができました。 大村の領民たちは喜んで純伊を迎えいれましたが、急だったために、ご馳走を作ってもてなすことができません。そこで、即席で“もろぶた(木製の長方形の箱)”に炊きたてのご飯を広げ、その上に魚の切り身や野菜のみじん切りなどを載せて軽くおさえたものを、純伊や将兵たちへ差し出しました。将兵たちは脇差を抜いてこれを適当に角切りにして食べたといいます。 これが大村寿司の起源ともいわれ、500年以上もの長いあいだ地元の人々に愛され、歴史的な郷土料理として今に受け継がれています。大村純伊にちなみ、「殿さま寿司」という名でも親しまれています。  大村寿司づくりの長い歴史を持つ「大村角ずし やまと」の4代目・永田喜美男さんにお話を伺いました。 大村寿司の作り方  見た目も華やかな大村寿司、どういう手順で作られているのでしょうか?  実際に大村寿司を作っているところを見せていただきました。 1.もろぶたに合わせ酢を均等に塗ります。  *この合わせ酢は味付けにも重要で、「大村角ずし やまと」オリジナルのものを使っているそうです。 2.酢飯を均等に広げていきます。 3.その上に奈良漬、さきがけごぼうを載せていきます。その上にまた酢飯を広げます。 4.干しシイタケやかんぴょう、緑やピンク色のはんぺんなど味付けされた具材を均等に広げていきます。これらの具材をバランス良く広げるのが意外と難しいそうです。 5.錦糸卵を載せます。表面を覆うように広げていくと、彩りもあざやか。上から軽く合わせ酢をかけます。 6.最後に上から型を押し、均等に切ります。もろぶたをはずして、完成です。   ※寿司の具材の準備は説明から省いています。 近年の大村寿司  大村寿司は領民たちの手で受け継がれました。西洋からキリシタン文化が入ってきた時も、江戸時代に大村藩となってからも大村寿司は継承され、藩内各地で食べられてきました。旧大村藩領であった西海市では「西海寿司」という名で親しまれています。昭和初期頃までは、この大村寿司を作るための“もろぶた”は嫁入り道具のひとつだったと聞きました。また地域によって具材が多少異なり、魚の身や野菜を入れたりすることもあるそうです。  「その日の早いうちに食べるのであれば、魚を入れても大丈夫です。昔は魚を入れていたけど日持ちしないため、テイクアウトには適しないですね。シイタケやかんぴょうなど保存できる乾物で、時間をかけて火を通せる具材が昔から選ばれています。そもそも家にある具材を使って作られており、各家庭によってそれぞれの味があったようです。強いて言えば錦糸卵は必須ですが、この具材が大村寿司であるという決まりごとはありません。たとえば子どもたちがもっと好んで食べてくれるように、お子様向けの具材を入れたりするのもいいのではないかと思います。」   さて、気になるお味は?  初めて大村寿司を食べた人は、“甘い”と言うそうです。“寿司”という名がついていることもあり、先入観で醤油をつけて食べる方もいらっしゃるようですが、しっかり味がついているので、醤油はいりません。  「大村寿司が甘いのは、砂糖が使われているからです。農作業など家族や親戚が共に労働をした後に、みんなでご馳走として食べることが多かったので、体の疲れをとるために砂糖を入れ、甘くしたのではないかともいわれています。」  長崎港が開港しておこなわれた南蛮貿易により、早くから砂糖が手に入っていた大村ならではかもしれませんね。 人と人を繋いできた大村寿司  とってもいい香りに誘われて、735円の角ずし弁当を買っていただきました。甘い酢飯が口に広がり、すごく優しい味でした。小さい頃によく食べた懐かしさと同時に、お祝いなどの時に近所のみんなが集まって大村寿司を食べたことを思い出しました。(筆者の実家は旧大村藩領です)  今回の取材で、「大村寿司は、昔から人と人とを繋ぐような役割を持っていたと思います。」という言葉が印象に残りました。  大村寿司は、家族や親戚、近所の人たちなど大人数で集まって食べるご馳走として特別なものでした。そういうことから大切な方へのお土産としても喜ばれており、また郷土の味が懐かしくて食べにくる大村出身の方も多いそうです。 やはり大村寿司には、人と人とを繋ぐ力があるのだと思います。500年以上も続く郷土料理ゆえのパワーなのでしょう。    みなさんも、ぜひ長崎県自慢の味、「大村寿司」を食べに来ませんか! 時間がない方は、長崎空港でも販売されていますので、長崎旅行の締めとして機内で召し上がるのもいいかも。 大村角ずし やまと 長崎県大村市本町474-5 TEL:0957-52-3546    「大村角ずし やまと」の前を流れる内田川は古くからたくさんの船が停泊し、荷物の積み下ろしをしていたといいます。そこで働く人たち向けに、大村寿司を作って最初に販売を始めたのが「大村角ずし やまと」でした。   関連URL: http://www.kakuzushi.jp/
  • 大村市立史料館 2010年08月11日
    大村市立史料館
     長崎県の中央部に位置する大村市、今回は市立史料館にやってきました! JR大村駅から徒歩3分ぐらいのところだよ。  1973年(昭和48)に開館。建物は1階が図書館、2階が史料館となっていて、大村に関する歴史資料を収集、保存、公開してるんだって。  収蔵資料の中には、古くから大村地方を領有していた大村家に関するものが多くあるそうです。日本初のキリシタン大名として有名な大村純忠(すみただ)の時代の南蛮貿易やキリシタン関係、天正遣欧少年使節の派遣といった中世の資料と、大村藩政に関わる近世の資料が充実しているということで、見どころを聞いてきましたよ。  「おいでよ!大村市立史料館へ!!」 大村純忠とキリシタン  近年では、大村純忠とキリシタンの時代が、大村の歴史の中でも特徴的な時代であることから、調査・収集・展示が進んでいるといいます。  展示室には、「南蛮屏風(複製)」が展示されており、当時の南蛮貿易の様子がより具体的にわかります。屏風の中を隅々まで見てみると、当時どんな動物が日本にやってきたのかなどもわかり、歴史の面白い一面を見ることができます。来館した際は、ぜひ見てみてください。  県指定有形文化財にも指定されている大村出土のメダリオン「無原罪の聖母」、「大村市原口郷出土のキリシタン墓碑」など南蛮美術・文化に関わる資料が、展示されています。大村とキリスト教の深い関係を、ぜひ感じてみてください。 充実した大村家資料  収蔵庫にある「大村家史料」には、藩主大村家に残る古文書・書画などが保管されています。この中には、藩政一般から対幕府などの対外関係資料や大村家・大村藩の由緒、事績に関わるものなど多岐にわたって良好な資料として保存されているのが特徴です。  藩政日記「九葉実録」、藩政史料編纂物「見聞集」、藩士家系図「新撰士系録」は、長崎歴史文化博物館に収蔵されている大村藩総合調査書「郷村記」と併せて、藩政の詳細や藩主・藩士の履歴までも体系的に調べることができる貴重な資料です。  また中世末期の大村純忠から第3代藩主大村純信まで仕えた家老・大村彦右衛門がまとめた「彦右衛門文書」では、潜伏キリシタン発覚事件を契機とした宗教統制、長崎貿易・異国警固に関する文書があり、大村藩政確立期の史料として極めて貴重です。  これらの資料を目当てに来館し、大村の歴史を調べる方が少なくありません。 松田穀一南蛮文庫  館内には、故松田穀一先生の蔵書を譲り受け、松田穀一南蛮文庫が開設されています。故松田穀一先生は、戦国期の対外交渉史や南蛮文化研究の第一人者で、先生の著作をはじめ、南蛮、キリシタンなどの書籍約3500冊とその時代の研究資料、調査記録写真などが保存されています。  特に「フロイス日本史」は、先生自ら世界各地に分散する写本をマイクロフィルムに収め、世界で初めて一つの書籍にまとめたもので、世界的にも貴重な資料といえます。この資料を基に日本語翻訳されたものが、戦国時代の研究に欠かせない資料となり、松田先生の最も代表的な業績のひとつになっています。また現在では入手が困難な貴重な資料135冊が、この松田穀一南蛮文庫にあるといいます。いまなお多くの研究者が、この松田穀一南蛮文庫を訪れるそうです。  史料館に隣接し、天正夢広場があります。人々の憩いの場となっている広場中のモニュメントには、時間ちょうどになると、オリジナルの音楽が鳴り、時計の上の石の扉が開いて天正遣欧少年使節の4少年が登場するというからくりが設定されています。これは日本に戻って豊臣秀吉に謁見した際に、少年たちが秀吉の前で演奏した時の様子を表したものだといわれています。どんなからくりで動くのか、石の扉から出てくる姿を、ぜひあなたの目で確かめてみてください。 大村市立史料館 ■入館料:無料 ■開館時間:10:00〜18:00 ■休館日:毎週月曜日、祝日、毎月25日、年末年始、春季整理期間(3月の2週間程度)その他管理のための臨時閉館あり。 ※毎月25日の休館日が月曜日にあたる場合は、翌火曜日も休館日となります ※祝日が月曜日の場合は、前日の日曜日も休館日となります ■住所 長崎県大村市東本町481 ■お問い合わせ:0957-53-1979
  • 三川内焼 2010年07月28日
    三川内焼
     1598年(慶長3)、平戸領主・松浦鎮信(法印)は、豊臣秀吉の朝鮮出兵から帰国する際に、朝鮮半島から巨関(こせき)ら陶工を平戸に連れ帰ってきました。巨関らは、やがて平戸島北部の中野地区の紙漉(かみすき)に窯を築きました。  後に針尾(はりお)島で網代(あじろ)陶石が発見され、本格的に白磁の製品作りに取りかかりました。三川内の皿山に役所を置き、そして木原と江永に出張所も設けられたといいます。  平戸藩の御用窯が置かれた三川内では、「美」を生み出す技術を追求することができました。高度な技術を持った陶工たちは、藩から手厚く保護されたそうです。 三川内焼の特徴  三川内焼の白さは、ほかの焼物にくらべて抜きん出ているといわれていますが、これは針尾島の陶石と天草石を混ぜて調合し、生み出された白さだといわれています。現在活躍している陶工の中にも、この陶石の調合にこだわって製作されている方も少なくありません。そして白いうつわの面に澄んだ青い色で描かれる独特の染付けも特徴のひとつです。  ご存知の方も多いと思いますが、楽しく遊ぶ中国の子どもを描いた唐子絵(からこえ)は三川内焼を代表する絵柄のひとつです。描かれた唐子には、藩の御止焼として厳しい制限もありました。唐子が7人の場合は、朝廷や幕府向け、唐子が5人の場合は大名向け、唐子が3人の場合は武士階級向けとして描かれたといいます。  陶工たちの技術の追求は、うつわの白さや、染付けだけに留まりませんでした。花瓶の耳や蓋物のつまみ部分などにほどこされた美しい細工や、透かし彫り、卵の殻のように薄く透き通るような白磁は、「卵殻手(らんかくで)」「薄胎(はくたい)」とよばれました。天保年間には池田安次郎が厚さ1mmほどの器を製作しました。その器は主にコーヒー碗として海外へ輸出されて高い評価を受け、知られるようになりました。  三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館)には、江戸期から明治までの古美術品と現代作品が、常時展示されています。三川内焼の素晴らしい作品が揃っており、匠の「技」と「美」を無料で観覧できます。またここでは、三川内焼の体験プログラムも行われています。ぜひ、参加してみてください。 みかわち焼体験プログラム  三川内では、以下のような体験プログラムが用意されています。   【三川内まち歩き】 三川内山の史跡や窯元を、ガイド付きで散策します。見学や買い物などご要望にも対応できます! ・所要時間:1時間〜2時間 ・体験料:500円〜5,000円 ※ただし3名以上で1団体(1,500)20名まで1団体とします。 ・予約:1週間前までに要予約   【透かし彫り体験】 生地を剣先で彫り透かす作業を体験できます。匠の世界を体験してみませんか? ・所要時間:約1時間 ・種類:ペン立て ・定員:150人 ・体験料:2,000円 ・予約:1週間前までに要予約 ・完成までの期間:約1ヶ月   【手捻り(てびねり)体験】 ろくろを使わない手捻りならではの、味のある器づくりを体験できます! ・所要時間:約1時間 ・定員:最大100人 ・体験料:1,000円 ・予約:1週間前までに要予約 ・完成までの期間:約1ヶ月   【絵付け体験】 素焼きの磁器に呉須(ごす)で絵付けする作業を体験できます! ・所要時間:約50分 ・種類:皿、マグカップ、湯のみ ・定員:最大200人 ・体験料:1,000円 ・予約:10名様以上の場合要予約 ・完成までの期間:約2週間   とても気軽に三川内焼にふれることができるのです! 絵付け体験  今回は、絵付けを体験してきました。まずは素焼きの状態のものの中から皿にするかマグカップにするか、湯のみにするかを決めます。そして以下の手順で絵付け作業を行います。 1.素焼きの焼き物に鉛筆で下書きをします。 鉛筆の色は、焼けたときに消えますが、強く描くと跡が残ることがありますので、力を抜いて下書きしましょう! 2.下書きした構図を呉須絵の具で線描きします。あまり同じところを何回も重ねて描くと焼きあがった時に、きれいな色に仕上がらないので注意が必要です! 3.線描きした絵に濃淡をつけます。水を含ませて、薄く重ね塗りして濃淡をつけます。本描きしたところを触ると、呉須がにじむので注意しましょう! 4.絵付けが終わったら預けます。   2週間後の仕上がりが楽しみです・・・。 世界でたったひとつの「三川内焼タビーナ」  体験から約2週間後、焼きあがったマグカップが届きました。  絵付けした素焼きのカップは本焼成され、大きさは素焼きの時より少し縮んで小さくなったような気がします。  色は思ったより薄い仕上がりとなりましたが、マイマグカップとして嬉しい一品です。世界でたったひとつの「三川内焼タビーナ」、これは貴重です!  今度は、違う絵柄でお皿が欲しくなってきました・・・。  皆さんも、旅の記念に・・・といわず定期的にマイ器作りはいかがですか?    三川内焼の伝統工芸は、現在三川内名工たちによって再現され、注目を集めています。窯元では、江戸時代の技術を追求しつつも、現代生活に取り入れやすくした新ブランド「NEO-MIKAWACHI」が開発されています。 その作品の一部は、三川内焼伝統産業会館でも観覧できますので、ぜひ足を運んでみてください。 三川内焼伝統産業会館(三川内焼美術館) 開館時間:9:00〜17:00 休館日:年末年始 TEL:0956-30-8080 三川内陶磁器工業組合でも体験プログラムの申込ができます。 TEL:0956-30-8311   【三川内焼イベント】 ●はまぜん祭り(三川内皿山周辺) 5月1日〜5月5日 窯元主催の陶器市で、一般の方も気軽に窯元とふれあえます。 ●三川内陶器市(三川内伝統産業会館前) 10月10日前後の5日間 平成22年度は、10月8日(金)〜10月12日(火)10:00〜16:00 (最終日は少し早く終わります) 名工たちの磨きぬかれた技に魅せられて、全国各地から陶器に親しむ人々が訪れ、賑わいます。ぜひお出かけください。