たびながコラム

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異国情緒あふれる長崎の石畳

長崎散策は足もとにもご注目!

オランダ坂 大浦天主堂横

 異国情緒あふれる長崎の町並み。散策スポットや眺めの良いところを気ままに歩きながら、ふと感触の違いに気付いて、足もとに眼をやると、それは「石畳」。街には、ヨーロッパのいろいろな様式で組まれた石畳が、パッチワークのように敷き詰められていました。道から道へ、坂からまた坂へ、そして過去から現代へと歴史をつないでいる長崎の石畳に迫ります!

 長崎の街を歩いていると、坂道、また坂道…と続く風景が印象的。そんな坂道を演出してくれるのが異国の雰囲気を漂わせる「石畳」です。雨のなか、傘をさした人々が行き交う姿もステキな石畳ですが、降った雨は石の間からスーッと地中へしみ込み、雨が上がれば太陽の光でサッと乾いてしまうスグレモノ。さらに、坂の石畳の脇にあるV字型に組んだ三角溝は、雨が降ったときに雨水が滝のごとく坂道を流れるのを防ぐのに活躍しているのでしょうか。雨が似合うというイメージの長崎の石畳には、雨を快適に過ごす異国の工夫が取り入れられていたのですね。というわけで、石畳をチェック!!

観光スポットとして有名な東山手(長崎市)の「オランダ坂」は、横方向に板石を敷きつめ、ゆるやかな坂を演出しています。南山手(長崎市)の「国宝の大浦天主堂と旧羅典神学校の間にある石畳」は、道に沿って縦ラインを強調。ヨーロッパの通りに迷い込んだような雰囲気で、港の風景を借景に切り取られた絵画のような景色は、急な坂を登る辛さも吹き飛んでしまうような絶景です。

サント・ドミンゴ教会跡資料館にある、当時の石畳。

 石畳の歴史の古さからみると、“ながさき歴史散歩”の第4回「世界遺産候補を巡る旅 長崎市街&島原編」で訪れた長崎市勝山町にあるサント・ドミンゴ教会跡資料館。お見逃しなく! サント・ドミンゴ教会は、当時の代官 村山等安が土地をドミニコ会に寄進して1609年に建てられた教会でした。禁教令でわずか5年後には壊されてしまいましたが、現在一般に公開されているサント・ドミンゴ教会跡資料館ではこの教会の面影に触れ、当時の様子を想像したりして、歴史に思いを馳せることができます。なんと残っているんです、約400年以上前の石畳が! 教会時代の石畳など遺跡の発掘現場がそのまま展示されているという、とても貴重な資料館です。遺跡の一角でかすかにスポットライトが当たった石畳は、地下室へとつながるアプローチ。小さな石から大きな石へと、まるで遠近法を用いたような感じで敷き詰められています。また、サント・ドミンゴ教会付近の通りにも石畳があったことを物語る記述として『イエズス会年報』に、1601年、山のサンタ・マリア教会(長崎歴史文化博物館付近)から、現在の長崎市役所のある桜町方面へと向かうまっすぐ行く道に、長崎で石畳がはじめて敷かれたと記録されています。

 観光スポットとして有名な東山手(長崎市)の「オランダ坂」は、横方向に板石を敷きつめ、ゆるやかな坂を演出しています。南山手(長崎市)の「国宝の大浦天主堂と旧羅典神学校の間にある石畳」は、道に沿って縦ラインを強調。ヨーロッパの通りに迷い込んだような雰囲気で、港の風景を借景に切り取られた絵画のような景色は、急な坂を登る辛さも吹き飛んでしまうような絶景です。

 

 長崎の街は、歴史とともに17世紀〜19世紀〜現代へとパッチワークのように石畳でつながっていたのです。長崎の街を歩いたら、あなたの足元にある石畳にも、ぜひ注目してみてください。

参考資料
  • 『旅する長崎学1 キリシタン文化機抛箪賢検 崗ローマ長崎」と消えた教会
  • 『新長崎年表(上・下)』著者/満井・土井編 出版/長崎文献社 1974年


うんちくバンク

人物
  • 代官 村山等安
歴史事件
    資料
      場所
      • 大浦天主堂
      • オランダ坂
      • 旧羅典神学校(長崎公教神学校)
      • サント・ドミンゴ教会跡資料館
      • 長崎歴史文化博物館
      その他
      • イエズス会

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