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雲仙&小浜&島原の旅のススメ 極上の温泉を楽しむ

 

 長崎市内から車で約90分、島原半島は、ポルトガル人から伝わった馬鈴薯(じゃがいも)のカタチにも似た愛らしい形をしています。もちろん、じゃがいもの産地としても有名です。北に有明海、東に島原湾、西に橘湾と海に囲まれ、島原半島の屋根と呼ばれる雲仙岳は四季折々の表情を見せてくれます。海の新鮮な魚と高原で採れる野菜など豊かな自然に恵まれたロケーション。1年を通じて訪れる旅人たちを楽しませてくれます。
 南蛮貿易で栄えキリシタン文化が華開いた有馬の地、幕府をゆるがせた島原の乱…、激動の時代を駆け抜けた歴史の舞台巡りとセットでおすすめしたいのが、「雲仙」「小浜」「島原」の極上の温泉めぐり。それぞれに違う泉質を紹介します。

雲仙

 小浜から仁田峠へと向かう途中にある温泉郷「雲仙」。その歴史は古く、僧行基が開基した701年。山号を温泉山としたことから“おんせんやま”が訛って“雲仙”と呼ばれるようになったといわれています。雲仙岳で一番高い山は平成新山の標高1486メートル。小浜の海岸線から標高1000メートルまで山道を一気に登るので、杉林の間からみえる景色は最高です。車で雲仙までの山道を走るのはとても楽しいですが、霧がかかって視界が全く遮られることもしばしばありますので天気には十分ご注意を。風景を楽しみながらドライブしていると、硫黄の香りとともに白い湯煙が立ち昇る温泉街「雲仙」が現れてくるのです。
 泉質は酸性硫黄泉。湯には乳白色と透明の2種類があって各旅館で違います。やわらかく肌になじむ温泉は美肌効果大!ついつい1日に何度も入ってしまいそう。旅館の部屋でゴロゴロと、贅沢に過ごせる雲仙はリピーターも多い人気の温泉地です。

 そうそう、県外から遊びにきた友達を雲仙地獄に連れて行ったときに必ずすすめるのが「温泉タマゴ」! でも大抵はビックリされちゃいます。「あれ、ゆで卵じゃん。」 なんでも温泉タマゴといえば黄身は半熟!?がフツウなんだそうで、雲仙の温泉タマゴのように蒸気で固ゆでされてちょっと黒っぽくなった黄身は意外なんだとか! 長崎生まれの私にとっての温泉タマゴ常識をくつがえす友の言葉でした。しかし、「ゆで卵」と言った友達も、一口食べてそれとは違う独特の美味しさに感動の様子。2、3個ペロリとたいらげました。

リュートの再評価

 雲仙では、摂氏100度以上の温泉を薄めないように、旅館へと配管で送る課程で適温にしています。雲仙地獄の散策コースで、その様子を観察することができますよ。
 温泉街は、老舗の旅館やホテルが建ち並ぶ風情あるレトロな街並みです。明治には外国人の夏の避暑地として賑わったそうで、当時ではハイカラなテニスやゴルフと一緒に温泉を楽しんでいたそうです。高原野菜や新鮮なキノコを使ったフレンチや創作料理が楽しめるのも雲仙ならでは。

泉質
:酸性硫黄泉
:乳白色と透明の2種類
香り
:ほのかな硫黄
効能
:湿疹・しもやけ・切り傷・糖尿病・疲労回復・健康増進・美肌効果など
小浜

 島原半島の西に位置し、橘湾を臨む国道57号線の海岸線に沿って旅館が建ち並ぶ温泉街「小浜」。この通りを歩くと、排水溝の隙間からごうごうと白くて熱い湯気が吹き出している箇所がいくつもあります。その温度は摂氏100度以上。豊かな湯量を誇る温泉街です。さっそく温泉に浸かってみましょう。ちょっと湯を舐めてみると「しょっぱい!」と感じます。この塩分が皮膚に効きます。そして湯冷めしにくいというのが小浜の温泉の特徴で、体の芯から温まります。

 小浜温泉のプラスワンのオススメは、夕暮れ時に露天風呂に入ること! 夕方の時間をねらって温泉に浸かれば、目の前に見えるのは海に沈む美しい夕陽。橘湾も、温泉も、空も、目に映る全てがオレンジ色に染まります。この光景を眺めながら、しみじみと島原半島の大自然に感謝・・・。夜の入浴もオススメ! 暗い海に転々と浮かびあがる漁り火も風情がありますよ。島原の乱の若き総大将として有明な天草四郎もこの小浜の温泉に浸かったといわれています。四郎も見たであろうこの海のすばらしい景色が、今も昔も変わらずに残っているのが嬉しいですね。
 小浜の温泉街の裏通りにある、小浜歴史資料館やキリシタン殉教の秘話が残る上の川湧水、炭酸泉なども散策してみましょう。

泉質
:ナトリウム含有泉(食塩泉)
:透明
香り
:ほのかな硫黄
効能
:胃腸・呼吸器系疾患・リュウマチ・術後の療養・婦人病・筋肉痛・冷え性・腰痛など
島原

 鯉が泳ぐ水の都「島原」は、「名水百選」や「水の郷全国10」にも選ばれた城下町です。小浜は夕陽でしたが、島原は朝風呂から眺める朝日が絶景です。飲むとほんのわずかですが炭酸というか重曹のような味がします。源泉の温度は30〜42度位。無色透明で中性なので、肌への負担がからず入浴を楽しめます。市内には6ヶ所の飲泉所が設けられていて、観光客でも気軽に楽しむことができます。水を汲みに訪れる人も多いとか。コーヒーや抹茶に使う

泉質
:ナトリウム・カルシウム炭酸水素塩泉
:透明
香り
:無臭
効能
:入浴…火傷・切り傷・慢性皮膚病・慢性消化器病など
 飲泉…糖尿病・肝臓病・痛風・慢性消化器病など

 「ながさき歴史散歩」の第7回「殉教の足跡を探して〜島原半島&天草の旅〜」で紹介した歴史の旅と一緒に、それぞれの泉質の違いを楽しむ極上の温泉めぐりはいかがですか。

DATA

参考 写真:長崎県観光連盟
  • 上から「雲仙 妙見山頂より」「雲仙地獄」「小浜 小浜温泉街(小浜町)」「島原 鯉の泳ぐまち」


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人物
  • 天草四郎
歴史事件
    資料
      場所
      • 雲仙地獄
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