たびながコラム

ホーム   >  たびながコラム  >   長崎みやげ話

大村市立史料館

 長崎県の中央部に位置する大村市、今回は市立史料館にやってきました! JR大村駅から徒歩3分ぐらいのところだよ。

 1973年(昭和48)に開館。建物は1階が図書館、2階が史料館となっていて、大村に関する歴史資料を収集、保存、公開してるんだって。

 収蔵資料の中には、古くから大村地方を領有していた大村家に関するものが多くあるそうです。日本初のキリシタン大名として有名な大村純忠(すみただ)の時代の南蛮貿易やキリシタン関係、天正遣欧少年使節の派遣といった中世の資料と、大村藩政に関わる近世の資料が充実しているということで、見どころを聞いてきましたよ。

 「おいでよ!大村市立史料館へ!!」

大村純忠とキリシタン

 近年では、大村純忠とキリシタンの時代が、大村の歴史の中でも特徴的な時代であることから、調査・収集・展示が進んでいるといいます。

 展示室には、「南蛮屏風(複製)」が展示されており、当時の南蛮貿易の様子がより具体的にわかります。屏風の中を隅々まで見てみると、当時どんな動物が日本にやってきたのかなどもわかり、歴史の面白い一面を見ることができます。来館した際は、ぜひ見てみてください。

 県指定有形文化財にも指定されている大村出土のメダリオン「無原罪の聖母」、「大村市原口郷出土のキリシタン墓碑」など南蛮美術・文化に関わる資料が、展示されています。大村とキリスト教の深い関係を、ぜひ感じてみてください。

充実した大村家資料

 収蔵庫にある「大村家史料」には、藩主大村家に残る古文書・書画などが保管されています。この中には、藩政一般から対幕府などの対外関係資料や大村家・大村藩の由緒、事績に関わるものなど多岐にわたって良好な資料として保存されているのが特徴です。

 藩政日記「九葉実録」、藩政史料編纂物「見聞集」、藩士家系図「新撰士系録」は、長崎歴史文化博物館に収蔵されている大村藩総合調査書「郷村記」と併せて、藩政の詳細や藩主・藩士の履歴までも体系的に調べることができる貴重な資料です。

 また中世末期の大村純忠から第3代藩主大村純信まで仕えた家老・大村彦右衛門がまとめた「彦右衛門文書」では、潜伏キリシタン発覚事件を契機とした宗教統制、長崎貿易・異国警固に関する文書があり、大村藩政確立期の史料として極めて貴重です。

 これらの資料を目当てに来館し、大村の歴史を調べる方が少なくありません。

松田穀一南蛮文庫

 館内には、故松田穀一先生の蔵書を譲り受け、松田穀一南蛮文庫が開設されています。故松田穀一先生は、戦国期の対外交渉史や南蛮文化研究の第一人者で、先生の著作をはじめ、南蛮、キリシタンなどの書籍約3500冊とその時代の研究資料、調査記録写真などが保存されています。

 特に「フロイス日本史」は、先生自ら世界各地に分散する写本をマイクロフィルムに収め、世界で初めて一つの書籍にまとめたもので、世界的にも貴重な資料といえます。この資料を基に日本語翻訳されたものが、戦国時代の研究に欠かせない資料となり、松田先生の最も代表的な業績のひとつになっています。また現在では入手が困難な貴重な資料135冊が、この松田穀一南蛮文庫にあるといいます。いまなお多くの研究者が、この松田穀一南蛮文庫を訪れるそうです。

 史料館に隣接し、天正夢広場があります。人々の憩いの場となっている広場中のモニュメントには、時間ちょうどになると、オリジナルの音楽が鳴り、時計の上の石の扉が開いて天正遣欧少年使節の4少年が登場するというからくりが設定されています。これは日本に戻って豊臣秀吉に謁見した際に、少年たちが秀吉の前で演奏した時の様子を表したものだといわれています。どんなからくりで動くのか、石の扉から出てくる姿を、ぜひあなたの目で確かめてみてください。

大村市立史料館

■入館料:無料

■開館時間:10:00〜18:00

■休館日:毎週月曜日、祝日、毎月25日、年末年始、春季整理期間(3月の2週間程度)その他管理のための臨時閉館あり。

※毎月25日の休館日が月曜日にあたる場合は、翌火曜日も休館日となります

※祝日が月曜日の場合は、前日の日曜日も休館日となります

■住所

長崎県大村市東本町481

■お問い合わせ:0957-53-1979


周辺散策地図


アンケート

コメント