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長崎県立対馬歴史民俗資料館

 格式ある10万石の城下町の風景を残している厳原。対馬市役所から2、3分歩いたところに、長崎県立対馬歴史民俗資料館があります。

 大陸にもっとも近い国境の島・対馬は、その地理的条件から日本と大陸との文化交流の重要な拠点でした。この長崎県立対馬歴史民俗資料館には、大陸との文化交流を実証する考古資料をはじめ、中世から近世にかけての古文書など貴重な歴史・文化遺産が数多く残されています。

 早速、館内へ入ってみよう!

朝鮮半島との交流

 古来より対馬の文化は、朝鮮半島ぬきには考えられません。対馬島内のあちこちの遺跡から発掘された遺物のなかからは、朝鮮半島からもたらされた土器が数多く発見されており、古くから朝鮮半島との交流があったことを物語っています。またこの資料館では、朝鮮通信使に関する資料も充実しています。日本と朝鮮の修交を目的として派遣された通信使の行列の様子がわかる絵巻など貴重な資料をみることができます。

宗家文庫史料

 鎌倉時代中期から幕末まで約600年にわたって対馬を治めてきた宗氏の資料も揃っています。江戸時代約230年の間に記録された対馬藩の記録や大名道具などの「宗家文庫史料」が保管されています。この史料は江戸期の日朝外交を支えた対馬藩の歴史がよくわかる貴重な史料です。

その他見どころ

 江戸時代に韓国釜山にあった対馬藩の外交・貿易の最前線の場所、倭館を描いた「草梁倭館絵図」や伊能忠敬(いのうただたか)一行が測量に訪れたときに絶賛したという1700年(元禄13)完成の「元禄対馬国絵図」も収蔵されています。この絵図は、現在の対馬の衛星写真が側に展示され比較できるようになっていますが、当時の対馬の地図がどれだけ正確に描かれているかがよくわかります。

 資料館のそばには、「誠信之交隣」と題した雨森芳洲(あめのもりほうしゅう)の顕彰碑や「朝鮮国通信使之碑」が建っています。資料館を下って国道382号とは反対方向に歩いて3分程度のところには、金石城跡や旧金石城庭園、李王家・宗伯爵家御結婚奉祝記念碑(りおうけ・そうはくしゃくけごけっこんきねんひ)、万松院などの史跡があり、対馬の歴史を知るうえでも貴重な場所です。また市役所前を通り、歩いて2、3分のところには西山寺があります。ここは景轍玄蘇(けいてつげんそ)がひらいた禅寺・以酊庵があったところです。以酊庵といえば、朝鮮との外交に関する往復文書を取り扱っていた場所でもあります。

 対馬と朝鮮半島の歴史やこれまでの文化交流を想像しながら散策してみてはいかがですか?

長崎県立対馬歴史民俗資料館

長崎県対馬市厳原町今屋敷668-1

TEL:0920-52-3687

[開館時間]

午前9時から午後5時

[休館日]

12月28日〜翌年1月5日まで

毎週月曜日(祝日のときはその翌日)

資料点検整備期間(年1回10日以内)

[入館料]

無料

URL:http://www.pref.nagasaki.jp/t_reki/



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