たびながコラム

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平戸市生月町博物館 島の館

 江戸時代には益冨(ますとみ)組を中心とした沿岸捕鯨が活発に行われ、平戸藩の財政を支えるほどの規模を誇りました。また安土桃山時代には、フランシスコ・ザビエル以降平戸に来たイエズス会宣教師がこの生月島でもカトリックの布教を行い、平戸藩の重臣だった籠手田安昌(こてだやすまさ)・安経(やすつね)父子をはじめ多くの島民が洗礼を受けましたが、その後の禁教令により殉教したり、長い間迫害に耐えてかくれキリシタンとして密かに信仰を受け継いできました。生月島とはどんな島なのか!?さあ、早く館内へ入ってみよう!

勇魚とりの物語

 早速第1展示室「勇魚(いさな)とりの物語」に入ってみると、大きなミンククジラとツチクジラの骨格標本が出迎えています。「勇魚」とは、「鯨」の古い呼び方です。

 益冨(ますとみ)捕鯨は、1820年頃(文政年間)には、5つの鯨組を経営するほどに拡大し、西海のみならず日本一の規模を誇る鯨組へと発展しました。室内には江戸時代の捕鯨の様子を忠実に再現した大型ジオラマや、生月島の鯨取りの様子を紹介した捕鯨図説「勇魚取絵詞(いさなとりえことば)」などが展示されています。「勇魚取絵詞」は、1832年(天保3)に益冨家が刊行したもので、漁場や施設の紹介から、網をかけて銛を突き刺す捕鯨の様子、解体や加工の過程など20の場面を絵と解説文で描いたもので、貴重な資料です。

 またミンククジラの骨格や内臓の標本など貴重な資料や当時の鯨の利用法について、捕鯨の歴史とともにわかりやすく紹介してあります。

 そして生月島出身で日本一の巨漢力士として知られる生月鯨太左衛門(いきつきけいたざえもん:身長227センチ)について紹介するコーナーもあります。実寸サイズの生月鯨太左衛門と一緒に記念写真を撮る方も少なくありません。

島の暮らし

 島の人々の生活には欠かせない漁業や農業に関する道具や資料、祭礼の展示が行われています。漁業は、島の基幹産業であるまき網や定置網がジオラマなどで紹介されています。農業に関しては、昔の稲作にまつわる道具や信仰に関する資料が紹介されています。また神社や寺院が出した各種お札なども展示されています。

かくれキリシタン

 約260年ものあいだ、厳しい弾圧に耐え抜き受け継がれた信仰の歴史を紹介しています。教会を模した展示室になっており、聖母子像、メダイなどかくれキリシタンの祭具の数々が展示されています。

 生月島のかくれキリシタンは、16〜17世紀の祈りの言葉であるオラショを唱えるなど、古いキリシタンの形態を残す一方で、潜伏時代に土着の信仰・宗教と習合した独自の形態を持っており、研究者にも注目されているそうです。奥に設置された部屋にはかくれキリシタンの生活空間が再現され、オラショを唱える音声も聞くことができます。

シーファンタジックアリーナ

 生月島の近海にいる海の生き物たち約250種類、400匹の剥製(はくせい)が展示された空間になっています。海中を散歩をしている気分になってきます。魚の姿をあらゆる角度からじっくりと観察することができます。子どもと訪れて、一緒に魚の名前を覚えていくのも楽しそうですね。

オリジナル商品も充実したミュージアムショップ

 図書資料や映像コーナーのそばには、ミュージアムショップがあります。ミュージアムショップには、この博物館に来ないと手に入らない逸品も少なくありません。

 お守りとして古くから重宝されてきた鯨のヒゲや、鯨の情報が印刷された消しゴム、生月ボランティアガイド協会オリジナル商品である生月絵はがき、地元産品を利用して作られた加工品など貴重な商品が並んでいます。生月町の主婦有志でつくられた料理研究サークルが作った「鯨ジャーキー」「鯨味噌」が注目を集めており、人気を博しています。くじらカレーやくじらシチューなども大好評なのだそうですが、生月島に来たなら、ぜひとも味わいたい一品ですね。

平戸市生月町博物館 島の館

◎入館料 【個人】  大人500円、高校生300円、小中学生200円

【団体】
15名以上450円、高校生270円、小中学生180円  
50名以上400円、高校生240円、小中学生160円
100名以上300円、高校生180円、小中学生120円 

【身障者(個人・団体)】  
大人250円、高校生150円、小中学生100円 

【年間パスポート】
大人1,000円、高校生600円、小中学生400円 

◎開館時間 9:00〜17:00(最終受付16:30) 

◎休館日 正月(1月1日、2日)特別休館有 

※ご予約により博物館内、生月島内をご案内いたします。

※島内案内のみ有料

※館内はバリアフリー対応です

 

〒859-5706
長崎県平戸市生月町南免4289番地1
TEL:0950-53-3000
URL:http://www.ikitsuki.com/yakata/



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