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東彼杵町歴史民俗資料館

 東彼杵町歴史民俗資料館は、長崎自動車道/東そのぎICで降りてすぐのところで、国道205号を佐世保市へ向かって走ると、1分もしないうちに左側に長崎県内でも代表的な前方後円墳・ひさご塚古墳が目に入ります。この古墳を見守るように資料館が建っています。東彼杵町は、長崎に入って来た西洋や中国の文化が大坂・江戸へ向けて伝えられていく道「長崎街道」の宿場町として、そして「平戸街道」の起点となる場所としてたくさんの人と文化が集まる地域でした。どんな歴史があるのか楽しみですね、早速その歴史を見に行ってみよう!

1階企画展スペース

 館内1階は東彼杵町民参加型の企画展示スペースです。現在は「ひなまつり」が開催され、町民の方々がお持ちのひな人形がずらりと並んでいます。このひなまつりは、4月3日まで開催されています。定期的に面白い企画展が催されますので、楽しみのひとつですね。1階の企画展は無料です。お気軽にお入りください。

2階歴史館

 2階には歴史館と文化館の2つの展示スペースが設置されています。

 歴史館は、旧石器時代から大村湾岸地域の中心として栄えた弥生・古墳時代、そして深沢儀大夫の捕鯨や大規模な新田開発が行われた江戸時代までの歴史、そして長崎県を代表するお茶のひとつ「そのぎ茶」の資料が展示されています。

 国道からも見えるひさご塚古墳から出土した遺物も見ることができます。ひさご塚古墳の「ひさご」という名称は、前方後円墳が「ひょうたん(ひさご)」の形に似ていることから名付けられたそうです。今から約1500年前にこの地域を治めていた豪族で、神功皇后の三韓征伐の際には、武内宿禰(たけのうちすくね)の配下として従軍した武将の墓であるといわれています。

 1914年(大正3)に茶園を開き、茶樹の栽培と製茶法の改良に取り組んだ野田卯太郎(うたろう)や赤木原を開拓して茶園を造った中島栄(さかえ)などそのぎ茶の発展を支えてきた人々もパネルで紹介されています。1859年(安政5)の開国により、茶は貿易品となりました。長崎の大浦慶は、千綿(ちわた)宿の土肥家と取引をしていたといわれています。4月中頃から5月いっぱいにかけてそのぎ茶の品評会やイベントが多数開催されますので、チェックしていてくださいね。

 また大村氏領であったため、キリシタン文化も切り離すことはできません。町内にもキリシタン墓碑があります。1596年(慶長元)に起こったサン・フェリペ号事件の翌年に長崎西坂の丘で処刑された26人は、彼杵浦から船に乗って時津(とぎつ)へ向かい、そして西坂へと歩き出しました。26人が船に乗ったといわれる彼杵浦には、日本26聖人船出の碑が建立されています。近くにありますので、散策がてら寄ってみてください。

2階文化館

 東彼杵町は、江戸時代には長崎街道や平戸街道の宿場町として大いに賑わいました。文化館に入ると、当時庶民の旅行許可と身分証明を兼ねた通行手形などをはじめ、彼杵宿本陣に関する資料が展示されています。

 今から約200年前に千綿宿で始まったといわれる千綿人形浄瑠璃も紹介されています。明治・大正の頃は大変盛んで、地元水神宮の祇園祭で上演され、各地を巡業していました。現在は地元中学校のクラブ活動にも取り入れられており、長崎県の無形民俗文化財にも指定されています。

明治の民家

 資料館のそばには、明治時代の民家が建っています。明治時代に町内中岳郷に建てられた富農家の母屋部分を移築したもので、内部の構造は日本の古い農家の様式を留めています。建物の中には当時使われていた生活用具や農具などが数多く展示されています。この民家でも企画展示が行われることがありますので、気がけてのぞいてみてくださいね。

 

 長崎街道の宿場町であり、また平戸街道の起点でもありましたので、たくさんの商人や武士たちで賑わいました。江戸時代初めから明治にかけての数百年間は、捕鯨と鯨肉取引の中心地としても栄え、ここに陸揚げされた鯨が九州各地へと送られていました。

 現在は長崎自動車道が通り、国道205号で平戸へと続き交通の面でも昔と同じで便利な地です。そして2002年(平成14)には、隣に道の駅「彼杵(そのぎ)の荘(しょう)」がオープンし、家族や友達同士のグループなど多くの人出で賑わっています。新しい歴史と文化の交流スポットとしても期待できますね。

東彼杵町歴史民俗資料館

◎入館料 【個人】

 大人200円、小中学生100円

【団体10名以上】

 大人100円、小中学生50円    

◎開館時間 9:00〜17:00(入館16:30まで)

◎休館日 毎週火曜日、年末年始(12月28日〜1月5日)

 

〒859-3807

長崎県東彼杵郡東彼杵町彼杵宿郷430番地5

TEL:0957-46-1632

URL:http://www.sonogi.jp/rekiminkan.html



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