たびながコラム

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真知子岩

 雲仙はかつて外国人の夏のリゾート地として国内外に広く知られていました。当時の外国人の長期滞在型の旅のスタイルに合わせて、雲仙には洋式のホテルや旅館が次々と開業し、日本初のパブリックコースであるゴルフ場も誕生しました。

 もとは“温泉”と表記して“うんぜん”と読ませていましたが、1934年(昭和9)に日本初の国立公園に指定された際、ほかの温泉地と混同しないように、現在の表記「雲仙」に改められました。

 雲仙には多くの有名人が訪れました。アジア人初のノーベル文学賞を受賞したタゴールや、同じくノーベル文学賞を受賞したアメリカ人作家パール・バック、そしてヘレン・ケラー。訪れたのは外国人ばかりではありません。吉井勇、北原白秋など日本の歌人もやってきました。

 1954年(昭和29)には、映画「君の名は」のロケが雲仙地獄でおこなわれました。女優の岸恵子が演じるヒロイン・真知子が手を添えた岩が「真知子岩」として脚光を浴びました。現在も雲仙地獄のなかで、「真知子岩」として紹介されており、訪れた人々の記念撮影スポットになっています。

 今もむかしも多くの人々を魅了してきたのは、何といっても雲仙の豊かな自然です。今も変わらない四季折々の豊かな表情は、訪れる観光客の心を和ませています。

 これからの秋の季節は燃えるような紅葉、そして冬には張りつめた空気の中に真っ白い花のような霧氷を見ることができますよ。

 もちろん雲仙の地獄や温泉は魅力的です。過去においてはキリシタン殉教地としての悲しい歴史もありましたが、明治時代からは多くの外国人観光客が避暑に訪れて賑わい、いまも当時のレトロな雰囲気が残り、人気を博しています。



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