たびながコラム

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遣唐使気分で対馬へ船旅

 対馬へは、福岡や長崎の空港から直接飛行機を利用して行く方法が一番早く到着する手段なのですが、今回は船旅で対馬へと渡ってみました。

 0時15分(出発時間は変更があります)に博多埠頭を出発し、対馬(厳原)へ行くフェリーがあります。

 深夜のうちに博多を出て、壱岐(芦辺または郷ノ浦)で停泊し、朝5時頃には厳原に到着するというコースです。これは、7世紀の遣隋使、遣唐使が朝鮮、中国を目指して渡っていた北路コースにも似ていますね。

 日本から朝鮮半島へと飛び石のように位置する壱岐と対馬は、古代より日本の使節が朝鮮半島や中国大陸に向かうための寄港地として重要な役割を果たしていました。今、その遣唐使たちと同じ航路を進んでいると思うと、太古のロマンを感じずにはいられません。

 船内2等では、特に座席などはなく、ゴロンと横になれる広いスペースがあります。毛布は一枚50円で借りられます。他の搭乗者は何度も利用しているのか、先に場所を確保し、それから毛布を借りにいくという手慣れた動きです。

 博多埠頭を発つと、しばらくして船内の明かりは暗くなります。ほとんどの乗客は眠りにつきはじめました。気づくとフェリーのエンジン音とフェリーに激しくぶつかる波の音だけが聞こえ、遣唐使たちが進んだ海にいることを改めて感じることができます。そのままフェリーは夜の航路を進み、壱岐の芦辺で一度乗客を降ろし、厳原へ向けて再び出発します。

 厳原に到着したのは午前4時45分でした。

フェリーに車を乗せた人や地元で近くの人々はこの時間にフェリーをおりますが、私みたいな旅人は、レンタカーが迎えに来る午前7時まではこの船内に寝たまま待つことができます。(さらに寝坊してしまうと船員の方々が起こしにきてくれますが時間がぎりぎりで余裕がなくなるので注意しましょう)

 朝日を浴びながら、厳原港やフェリーを眺め、対馬にいることを実感していると、レンタカーのお迎えが港に到着。レンタカー手続きを終えたら、早速対馬を満喫のドライブへ!

 帰りも同様にフェリーを利用しました。15時25分に厳原を出発するフェリーに乗り、18時前に壱岐の郷ノ浦に停泊し、20時過ぎに博多に到着するというコースです。厳原に向かう航路では深夜でしたが、帰りはまだ明るいため、対馬海峡の荒波を間近で見たり、壱岐島の島影もフェリーから確認できます。

 日本に帰ろうとしていた遣唐使たちも、壱岐の島が見えてくると安心したことでしょう。郷ノ浦港、そして博多が窓の中で小さく見えてくると船で旅をしているという実感がこみ上げてきます。険しい山々が目立つ対馬の島と比べ、今度は平べったく起伏が少ない壱岐の島、島々の様子を見ながら進む船旅もなかなかいいものです。

 飛行機であっという間に目的地に着くことも大事ですが、ゆっくりと旅を思い出しながら進む船旅というのもいいものですよ。

詳細情報

掲載した船旅では、九州郵船のフェリー(博多〜壱岐〜対馬)を利用しました

●博多埠頭 博多港

TEL:092-281-6636

●壱岐(芦辺港)

TEL:0920-45-3011

●壱岐(郷ノ浦港)

TEL:0920-47-0003

●厳原港

TEL:0920-52-0793

 

関連URL:http://www.kyu-you.co.jp/



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