たびながコラム

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対馬の蜂蜜と蜂洞

 対馬を車で走っていると、山の斜面のあちこちに円筒状の大きいポストのような木箱が置いてあるのが目に留まります。

 今までこんなものを見たことがないので、つい近寄ってみてみました。

 「これって何ですか?」

 地元の方に聞いてみると、蜂蜜を集める“蜂洞(はちどう)”というもので、丸太を切って作っているそうです。

 なんと対馬には、ニホンミツバチが生息しているのです。

 通常は、短時間でより多くの蜂蜜をとる場合は西洋のミツバチを利用して蜂密を作っているのですが、対馬には西洋ミツバチが入り込んでおらず、古くからずっと純粋なニホンミツバチの蜂蜜がとれるそうなんです。

 こんな貴重な地域は、現在日本国内では対馬と四国の一部だけなんだそうです。

「土産屋さんで買うことができますか?」

 この時期(11月末)は残念ながらないという。毎年10月に瓶詰めされて店頭に並ぶようになりますが、西洋ミツバチのようにたくさんの蜜を集めることができませんので、多くをつくれないのが現状なんだそうです。またニホンミツバチは放浪しながら時間をかけて蜜を集める習性があるため、様々な種類の花の蜜が混ざり合い、風味豊かな蜂蜜がとれるそうです。そうまで言われると、ぜひとも味わってみたい。

 なんと10月から11月半ばくらいで売り切れてしまうんだとか。残念・・・。

 

 この蜂洞を自宅の庭にいくつも設置して、自家用の蜂蜜を作っている方もいらっしゃいます。ミネラルをはじめ、栄養たっぷりのこの蜂蜜は、滋養強壮として昔か ら地元の人々も愛用しています。この蜂密づくりは、対馬では昔からずっと継承されてきており、自然と人々とが共に暮らしている姿がとても印象に残りました 。



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