ながさき歴史の旅

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歴史発見ドライブルート

第6回 島原半島ジオパークへの招待

旅のおともは、仲良しリュウくんと「旅する長崎学3」と「旅する長崎学10」だよ!

 このコーナーでは、長崎県内の歴史を探っていく旅のドライブルートを紹介しています。  今回の旅の必携アイテムは『旅する長崎学3』と 『旅する長崎学10』です。

 今月の注目エリアは『島原半島』。2009年(平成21)8月22日、「島原半島ジオパーク」の“世界ジオパークネットワーク”への加盟が正式決定しました。“地質の世界遺産”ともいわれるジオパークに、日本で初めて認定されたということで、いま話題の島原半島を旅します。
 島原半島の位置はみんなわかるかな?
 では、ジオパークはどう? 世界遺産にくらべるとまだ歴史が浅いので、よく知らないっていう人も結構いるかもしれませんね。まずは、島原半島やジオパークをチェックしておこう!

島原半島の紹介 島原半島ジオパークって? 島原半島へ行く

一緒に旅をしてくれるのは、島原半島3市でそれぞれ活躍しているキャラクターたち。
島原市の「しまたろう」くん、南島原市の「六兵衛」さん
そして雲仙市の「おゆっぴー」です。
今月のゲストキャラ「しまたろうくん」と「おゆっぴー」と「六兵衛さん」


今回のドライブルート

島原半島の地図

スポットの紹介


1日目
01千々石展望台(ちぢわてんぼうだい)・千々石海水浴場(ちぢわかいすいよくじょう)・千々石断層(ちぢわだんそう)

千々石展望台から眺める海水浴場 雲仙地溝の北の縁にある正断層。深く内陸側に入り込んだ海岸線が、高さ十数メートルの切り立った崖によって、見事に断ち切られています。島原半島の成り立ちとしても重要な場所のひとつ、「千々石断層」です。展望台はこの崖の上にあります。

島原半島の大地で育ったジャガイモでつくる「じゃがちゃん」 千々石展望台には、長崎を代表するカステラをはじめ土産品がたくさん揃っており、多くの観光客が立ち寄り賑わっています。島原半島の大地で育ったジャガイモでつくる「じゃがちゃん」が名物! 日本景観百選の地にも選ばれた美しい橘湾の海原を眺めながら、「じゃがちゃん」を味わおう!

02雲仙国立公園(うんぜんこくりつこうえん)

雲仙国立公園 四季折々の自然はもちろん、地獄や温泉など魅力がいっぱいの雲仙。歴史的には、キリシタン殉教地としての悲しい歩みもありましたが、明治時代からは多くの外国人観光客が避暑に訪れて賑わい、いまもレトロな雰囲気が残ります。

 次週の「テーマで歩く歴史散策」で詳しく紹介しますので、お楽しみに!

03小浜温泉・小浜資料館(おばましりょうかん)

小浜温泉 713年(和銅6)、「肥前国風土記(ひぜんのくにふどき)」に“高来(たかく)の峰の西南より、温泉の湧出するのが見ゆ”と記されており、古くから知られた温泉場です。
 1614年(慶長16)、浜に湯小屋が建てられた当時は、現在の小浜資料館・旧本多湯太夫邸下に浜湯があり、あちこちで湯気が湧く海岸だったといいます。その浜を1895年(明治28)に埋め立て、現在の小浜温泉街の礎ができました。

 小浜資料館は、築160年の湯太夫(ゆだゆう)展示館、歴史資料展示館、さむらい小屋、足湯などの施設に分かれており、小浜の歴史を知ることができます。また施設内には、1944年(昭和19)に掘られた源泉もあります。
 小浜の歴史を堪能した後は、ゆっくり足湯につかって旅の疲れを癒してください。

小浜資料館小浜資料館
■開館時間:午前9時から午後6時(入館は午後5時まで)
■休館日 :月曜日、年末・年始(12月29日〜1月3日)
■入館料 :100円(小学生以上)
■駐車場 :無料

小浜温泉でちょっとひとやすみ

ちゃんぽんの町

ちゃんぽんの町! 小浜は、知る人ぞ知る“ちゃんぽんの町”! 大抵のお店でちゃんぽんが食べられるんです。なんと、お寿司やさんにもちゃんぽんがあるんだよ!

 さあ、「ちゃんぽんマップ」を持って、いろんなちゃんぽんに出会おう!

2日目
04国崎半島自然公園(くにさきはんとうしぜんこうえん)

国崎半島自然公園 橘湾に細長く突き出した国崎半島。小規模ながら1970年(昭和45)に県立自然公園に指定されています。
 国崎半島には250万年前に噴火した安山岩の溶岩や凝灰岩が分布しており、奥の方へ進んだ海岸沿いで、その姿を間近に見ることができます。

05原城跡(はらじょうあと)

原城跡  島原半島の南部に位置し、1496年(明応5)に日野江城(ひのえじょう)の支城として有馬貴純(ありまたかずみ)によって築かれたといわれます。
 原城跡は、標高20mほどの高台が有明海に突き出た場所にあります。この地形は、約9万年前の阿蘇火山の大噴火に伴う大火砕流が、有明海を渡ってこの地まで流れてきたことによって作られた台地で、三方を海に囲まれたこの高台は、まさに難攻不落の天然の要塞でした。この地形を利用して、有馬家はこの地に原城を築きました。
 この丘陵に本丸、二の丸、三の丸、出丸、天草丸などで構成された、長崎県内でも最大の平山城が築かれたのです。
 江戸時代初期に勃発した「島原の乱」の最後の舞台となった場所です。1638年1月(寛永14年12月)、天草の領民を含む3万7千人(2万7千人ともいわれる)が、一国一城制で廃城になっていた原城に立てこもりました。88日間に及ぶ籠城の末、ついにこの地で島原の乱は終焉を迎えました。

島原の乱とは?

06道の駅 みずなし本陣(ほんじん)ふかえ

道の駅 みずなし本陣ふかえ 被災した家屋

 普賢岳(ふげんだけ)を望む水無川(みずなしがわ)のそばにあります。
 1991年(平成3)の雲仙普賢岳噴火で特に大きな被害がありました。被災した家屋がそのまま残されている保存公園は、災害の悲惨さと被害の甚大さを伝え、私たちに自然の脅威を教えてくれます。

 また、島原の郷土料理「ろくべえ」や「具雑煮」が味わえるレストランもあります。具雑煮には、島原の乱にまつわる話が伝わります。一揆軍が原城へ籠城したときに、総大将の天草四郎(あまくさしろう)が、農民たちに餅を兵糧として蓄えさせ、山や海からとった様々な材料を入れて雑煮を炊いたとか。具だくさんの雑煮で栄養をとりながら約3ヶ月も戦ったといわれています。

島原の郷土料理「ろくべえ」

 島原半島の特産品が並ぶお土産屋や、地元の新鮮な農産物が手に入る青空ふるさと市場なども人気があり、多くの人で賑わっています。

青空ふるさと市場 青空ふるさと市場

07雲仙岳災害記念館(うんぜんだけさいがいきねんかん)

雲仙岳災害記念館 雲仙岳災害記念館

 雲仙普賢岳噴火が、いったいどんなものだったのか・・・。自然の脅威と、災害の教訓を、風化することなく後世へ伝えていくための火山体験学習施設で、「がまだすドーム」の愛称で親しまれています。
 “平成大噴火シアター”や“火砕流の道”では、自然のパワーと火山災害の恐さを映像やサウンドなどでバーチャルに体験できます。また、“島原大変シアター”は寛政の噴火を昔話風にわかりやすく紹介。そのほか、本物の溶岩や被災物の展示、復興の取り組みの紹介などもあり、火山や防災技術などについて体験・実感しながら学ぶことができるように工夫されています。

雲仙岳災害記念館 雲仙岳災害記念館

■開館時間:午前9時から午後6時(入館は午後5時まで)
■休館日 :年中無休
■入館料 :大人1000円、中高生700円、小学生500円
■駐車場 :無料(一般車両400台・バス20台収容可)
08平成新山(へいせいしんざん)ネイチャーセンター

平成新山ネイチャーセンター 平成新山ネイチャーセンター

 ここから「平成新山」を間近に眺望することができます。溶岩ドームは1991年(平成3)5月以来、13も出現して成長し、幾度かの崩落によって火砕流が引き起こされ、尊い命を奪いました。噴火活動がおさまった今では、この溶岩ドームも雄大な景観の一部となり、雲仙岳の最高峰「平成新山」として堂々たる存在感を示しています。
 ネイチャーセンターでは、平成の噴火災害によって荒廃した、ここ垂木(たるき)台地の自然環境がどのように修復されているのかを直接観察できる学習施設です。
 屋外では、自然の再生の様子や、火砕流堆積物などを観察できます。自然を体感できるイベントもたくさん催されていますので、ぜひ出掛ける前にチェックしておきましょう。

平成新山ネイチャーセンターから見る平成新山 平成新山ネイチャーセンター

09島原城(しまばらじょう)

島原城 島原城

 1624年(寛永元)、松倉重政(まつくらしげまさ)が7年の歳月をかけて築いたものです。五層天守閣を中核に、大小の櫓(やぐら)を要所に配置した、安土桃山期の築城様式を取り入れた壮麗な城でした。しかし、明治の御一新で、城壁だけを残して解体されてしまいました。
 その後の復元によって、1960年(昭和35)にまず「西の櫓」が、続いて1964年(昭和39)には「天守閣」が、再び姿をあらわしました。このとき館内を資料館として整備し、収集した史料を「キリシタン史料」「郷土資料」「民俗資料」と各階毎に分けて公開しました。
 1972年(昭和47)には「巽(たつみ)の櫓」を復元し、郷土出身者で文化勲章受賞者である北村西望(きたむらせいぼう)氏の彫塑を展示した「西望記念館」が開館しました。平和都市・長崎のシンボルともいえる「平和祈念像」は、北村氏の代表的な作品です。
 さらに1996年(平成8)には、敷地内に「観光復興記念館」も開館し、雲仙普賢岳噴火災害の各種資料を展示するとともに、島原の歴史や文化、観光名所なども紹介しています。

島原城 「西望記念館」にある「平和祈念像」

「「寒ざらし」を食べていこうよ」「うまいっ!」

寒ざらしとは・・・

寒ざらしとは… 白玉粉で作った小さな団子を“島原の湧水”で冷やし、蜂蜜、砂糖等で作った特製の蜜をかけたものです。

■開館時間:午前9時から午後5時30分
■入館料 :大人520円、小中高生260円、団体(30人以上)は個人の2割引
■駐車場 :一般車両310円、大型バス1,050円、小型バス520円
10武家屋敷(ぶけやしき)

武家屋敷 武家屋敷

 島原城の西に続く一帯を、鉄砲町と呼びます。島原城の築城とともに形成され、鉄砲町の由来は、鉄砲組(徒士)の住居地帯であったことと、造成当時は隣家との間に塀がなく、まるで鉄砲の筒の中を覗くように武家屋敷街が見通せたことによるといわれています。
 町筋の中央を流れる清水は熊野神社を水源とし、飲料水として使われ、水奉行によって厳重に管理されていました。

武家屋敷 現在、保存されている武家屋敷は、山本邸、篠塚邸、鳥田邸の3軒で一般に無料開放されています。当時の生活の様子を観察しながら、「水の都」の散策を楽しみましょう。

水の都とは?

11百花台公園(ひゃっかだいこうえん)

百花台公園 百花台公園

 雲仙岳を背景にした百花台公園は、木々や花々の自然が美しく、澄んだ空気に包まれる、とても気持ちのいいところです。
 ゆっくりと深呼吸したくなる森林公園で、大自然をたっぷり満喫できます。子どもたちに大人気の遊戯施設やスポーツ施設もあるので、家族や友達と自然のなかで思いっきりはしゃぐこともできます。

「フリーフォールこわかったー!」「子どもに大人気の遊具だよ」「楽しく遊んでね!」

12神代小路(こうじろくうじ)・鍋島邸(なべしまてい)

鍋島邸 中世の頃、現在の雲仙市国見町あたりには、神代(こうじろ)氏が住んでいました。この神代氏の最後の領主貴茂(たかしげ)は、1577年(天正5)に佐賀の龍造寺隆信(りゅうぞうじたかのぶ)が島原の有馬氏を攻めた時、龍造寺側について有馬勢と戦いました。このときから佐賀と神代の特殊な関係が生まれました。
 1584年(天正12)、有馬勢と戦っていた龍造寺隆信が島原郊外の沖田畷(おきたなわて)で戦死すると、島原半島における龍造寺の勢力はなくなりました。この混乱の中で神代氏は滅亡し、島原半島は有馬氏が完全に支配しました。
 龍造寺家では、家臣の鍋島直茂(なべしまなおしげ)が実権を握ることとなり、東神代村・西神代村(現在の雲仙市国見町)・伊古(いこ)村・古部(こべ)村(現在の雲仙市瑞穂町)の4村を領有しました。そして龍造寺高房(たかふさ)の遺領を継承し、直茂の子・勝茂(かつしげ)の時に佐賀鍋島藩35万7,000石が誕生。直茂の兄・信房(のぶふさ)が神代鍋島家として所領します。

神代小路 この地域は17世紀後半、鍋島嵩就(なべしまたかなり)によって、みのつる川の自然堆積地を中心に造成工事がおこなわれ、計画的に武家町が形成されていきました。
 現在に至るまで様々な土地の変化はありましたが、江戸時代の地区割りがほぼそのまま残され、地域住民の皆さんのふるさとを愛する気持ちに支えられ、修理や復旧によって武家町の姿は守られてきました(国の重要伝統的建造物群保存地区に指定)。今でも鍋島邸(国の重要文化財に指定)を中心とした水路や生垣、石垣など多くの遺構に、当時の町並みの面影を見ることができます。

■開館時間:午前10時から午後5時
■休館日 :毎週月曜日・年末年始(都合により変更あり)
■入館料 :大人200円(団体150円)、小中高生150円(団体120円)、身障者の方100円
■駐車場 :無料

参考資料
取材協力
千々石展望台(ちぢわてんぼうだい)・千々石海水浴場(ちぢわかいすいよくじょう)・千々石断層(ちぢわだんそう) 雲仙国立公園 小浜温泉・小浜資料館(おばましりょうかん) 国崎半島自然公園(くにさきはんとうしぜんこうえん) 原城跡 道の駅みずなし本陣(ほんじん)ふかえ 道の駅みずなし本陣(ほんじん)ふかえ 雲仙岳災害記念館(うんぜんだけさいがいきねんかん) 雲仙岳災害記念館(うんぜんだけさいがいきねんかん) 平成新山(へいせいしんざん)ネイチャーセンター 平成新山(へいせいしんざん)ネイチャーセンター 島原城(しまばらじょう) 島原城(しまばらじょう) 武家屋敷(ぶけやしき) 武家屋敷(ぶけやしき) 百花台公園(ひゃっかだいこうえん) 神代小路(こうじろくうじ)・鍋島邸(なべしまてい) 神代小路(こうじろくうじ)・鍋島邸(なべしまてい)

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  • 天草四郎
  • 松倉重政
  • 龍造寺隆信
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    • 具雑煮
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    • 島原城
    • 原城跡
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