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心安らぐ祈りの島 五島列島

長崎港の西方100キロメートルに浮かび大小152の島々からなる五島列島は、日本と大陸が交易を行っていた時代から、重要な中継基地の役割を果たしてきた。雄大な島に迎え入れられてきたたくさんの人々。その中には、外海から移住してきたキリシタンもいた。

心安らぐ祈りの島 五島列島

異なる文化や風習が
万華鏡のように混ざり合う

五島観光歴史資料館

五島観光歴史資料館

異なる文化や風習が
万華鏡のように混ざり合う

五島観光歴史資料館

現在、移住先としても人気の福江島。資料館は福江港から徒歩10分。かつての福江城(石田城)城郭内に佇む。
お堀の向こうに見える天守閣を模した建物には、五島列島におけるキリシタン信仰の歴史に加えて、古代の暮らしや五島の遺跡、遣唐使と倭寇、五島藩にまつわる解説など、主に福江島に関する幅広い資料を展示。福江城があった頃の町並みを再現した模型もある。当時の石垣を除いて、幻のように姿を消してしまった海城の雄姿をイメージすることができるだろう。

収蔵品

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五島観光歴史資料館

五島市池田町1-4 TEL.0959-74-2300
開館時間/9時〜17時(6月〜9月は18時閉館)
※いずれも最終入館は30分前まで
休館日/12月29日〜1月3日
入館料/一般300円、小中高生100円

長崎と天草地方の
潜伏キリシタン関連遺産

久賀島

旧五輪教会堂

構成資産
久賀島の集落

福江島から定期船やフェリーで約20分。五島列島の中でも3番目に大きな島、久賀島では潜伏キリシタンの歴史が語り継がれている。島内には潜伏キリシタンと在来の仏教集落の人々が協力して開拓した集落があるほか、「牢屋の窄殉教記念聖堂」や国の重要文化財に指定されている「旧五輪教会堂」などが点在。武家屋敷造りの建物を利用した「久賀島観光交流拠点センター」では休憩も可能だ。

旧野首教会

旧野首教会

構成資産
野崎島の集落跡

外海から各地へ広がった潜伏キリシタンの一部は、神道の聖地であった島に開拓移住することによって、神社の氏子として信仰をカモフラージュしながら祈りをつないだ。旧野首教会は、集落に住む17世帯の信者たちが、きびなご漁などで蓄えた資金で建てた本格的なレンガ造りの教会。現在は教会としての役目を終えているが、「小値賀諸島の文化的景観」として国の重要文化的景観に選定されている。

頭ケ島天主堂

頭ケ島天主堂

構成資産
頭ヶ島の集落

外海から移住した潜伏キリシタンの中には、病人の療養地として人が近づかなかった頭ヶ島を移住先に選んだ人々がいた。解禁後はカトリックに復帰。禁教期における指導者の屋敷の近くに建てたのが、この天主堂だった。石材を使用することで建築費を抑えた信徒たち。自らの力で石を運び積み上げ、およそ10年の年月をかけて造り上げた。

江上天主堂

江上天主堂

構成資産
奈留島の江上集落
(江上天主堂とその周辺)

外海からこの地に潜伏キリシタンが移住してきた頃は教会がなく、信徒の家でミサが行われていたという。本格的な教会が建築着工されたのは一九一七年。設計施工を担当したのは、教会建築の名工といわれる鉄川与助だった。周辺に海や川があり湿度か高いことから、通気をよくするために床を高くした。

この地域に関わるキーパーソン

鉄川与助

受け継がれる心

堂崎天主堂

堂崎天主堂
美しい海岸を望む
開かれた聖域

禁教の高札が撤去された4年後、五島を訪れたフランス人宣教師フレノ、マルマン両神父。堂崎天主堂のはじまりはマルマン神父が建てた小聖堂だった。その後、2代目の主任司祭となったペルー神父が用地を拡張し、現在の赤レンガ造りの新聖堂が完成。信徒によって大切に守り継がれてきた祈りの場は、キリシタン資料館としても公開されている。館内には二十六聖人殉教者の一人、聖ヨハネ五島の聖骨を安置。西坂の丘からマニラに運ばれ、その後マカオに分骨されていたものを、ブティジャン神父が大浦天主堂にもたらした。

堂崎天主堂キリシタン資料館

五島市奥浦町2019 TEL.0959-73-0705
開館時間/9時〜17時(11月11日〜3月20日は16時閉館、
夏休みは18時閉館※8月13日〜15日は17時まで)
休館日/12月30日〜1月3日 
拝観料/大人500円、中高生250円、小人200円

五島自慢の魚は小さくても味は絶品なり

五島自慢の魚は小さくても
味は絶品なり

きびなごは、きれいな水の中でしか生きられない、鮮度が命の小さな魚。五島では昔から盛んにきびなご漁が行われ、島の信徒たちは、漁で得た収入を教会堂の建設費用に充てたという。水揚げされたばかりのきびなごは身が締まっているため、骨から外れにくく、強い弾力がある。ゆえに菊盛り(刺身)にするには手間がかかるが、味は格別。旬は脂がのる秋から冬にかけて。五島に来たならぜひとも味わいたい逸品である。

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長崎の歴史は、多様な文化が層のように重なり合いながら形成されてきました。そしてその層は複雑かつ難解な一方で、未来というまだ見ぬ世界に受け継がれるべき宝の蓄積でもあります。「ONE ANSWER」とは、“無数にある宝と宝をつないでひとつの答えにたどりつく”という意味を込めた言葉です。この言葉をキーワードに平戸、長崎、島原半島、外海、五島列島の博物館・美術館を訪ねてみませんか。長崎の宝を語るうえで重要な「海外交流」と「信仰」の歴史が見えてくるでしょう。

※掲載している収蔵品の中には、常時展示されていない資料が含まれています。展示状況につきましては、各館にお問い合わせください。

世界文化遺産

長崎と天草地方の
潜伏キリシタン関連遺産とは

キリスト教禁教政策の下で、密かに信仰を伝えた人々の歴史を物語る、他に類を見ない証拠で、2県6市2町にまたがる12の資産で構成されています。

公式サイトを見る
長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産