歴史の道編III 「長崎街道ウォーキング」

 


長崎街道は長崎から小倉まで57里(228km)の道のりで、長崎と江戸を結ぶ重要な道でありました。海外との交流の窓口として栄えた長崎には、さまざまな人々が往来し、異国からのモノや情報など、異文化を長崎から全国へ運んでいきました。
20号では日見峠を越え永昌を通り彼杵へ向かう長崎街道を紹介します。

 

旅する長崎学20 歴史の道III<長崎街道ウォーキング> 目次

[長崎街道I]峠越えに向かう
■西の箱根コース(長崎街道ここに始まるの碑~日見峠~矢上神社)MAP
[道案内]後にも先にも胸突き八丁
[歴史のとびら]明治の有料道路日見新道(明治新道)
[祭カレンダー、道草スペシャル~矢上くんち、よかもん、キバル21世紀人]
◇寄稿:山口保彦(長崎県文化振興課)日見峠が平ふなる
[長崎街道II]矢上宿から永昌宿までののどかな道のり
■里山藤棚コース(矢上神社~古賀の藤棚~井樋ノ尾峠~永昌)MAP
[道案内]のどかな街道の楽しみ探し
[歴史のとびら]文人墨客が愛した藤棚と古賀人形の里
◇寄稿:織田武人(諫早市郷土館)井樋ノ尾峠の悲劇が、全国標準となった!!
[長崎街道III]樹木のトンネルをくぐり、馬の背道をぬけて 峠の巨石でひといき
■「日野(鈴田)峠歴史の道」コース(永昌~日野(鈴田)峠~鈴田~大村本町)MAP
[道案内]江戸時代へタイム・スリップ?!
[歴史のとびら]多くの偉人を輩出した藩校・五教館
[祭カレンダー、花ごよみ、よかもん、キバル21世紀人]
◇寄稿:大島大輔(諫早市郷土館)平家落人伝承の里 破籠井
[長崎街道IV]大村城下から彼杵の宿へ 「大村湾はうつくしい」(山頭火)
■琴の海コース(大村本町~松原~千綿~彼杵~俵坂峠)MAP
[道案内]街道から見える巨大な墓石のある本経寺を通過して
[道草スペシャル]よかところ松原・宿場町ぐるり探検
[郷土の有名人スペシャル]今も遺徳は輝き続ける・深澤儀太夫
[祭カレンダー、花ごよみ、よかもん、キバル21世紀人]
◇寄稿:久田松和則(富松神社宮司)望郷の俳人、彼杵宿ですり寄る孫に涙
■ミュージアムガイド

 



[長崎街道I]峠越えに向かう
  長崎を旅立つ、その先には「西の箱根」と呼ばれた難所・日見峠が待ち構える。
江戸、明治、大正、昭和、そして現在と道の歴史の変遷が見られる日見峠。
歴史を感じ、楽しみながら越えていきたい。

[長崎街道II]矢上宿から永昌宿までののどかな道のり
  矢上は江戸時代、佐賀藩諫早領であり、長崎警備をうけもつ藩の領地としては、長崎に近く、長崎警備にとっても重要な地域でした。
藤棚や植木で知られる古賀、いにしえの史の道「井樋ノ尾峠」、苔むした石敷が残る「赤松坂」と、往時を偲びながら街道を歩いていきたい。

[長崎街道III]樹木のトンネルをくぐり、馬の背道をぬけて 峠の巨石でひといき
文化庁の「歴史の道百選」に選定されている、諫早と大村をつなぐ風情ある峠道は、長崎街道の中でも応時の趣きがよく残っているところです。
峠を越えると、しだいに大村藩ゆかりの史跡が増えていきます。

[長崎街道IV]大村城下から彼杵の宿へ 「大村湾はうつくしい」(山頭火)
  城下町大村から松原宿を過ぎて、海沿いの街道から近くに見渡す大村湾の眺めも、
山手に入った街道から眼前に広がる大村湾の眺めも、どちらもうつくしい。
陽光をはじいて輝く波も、夕日に染まる静かな姿も、大村湾沿い街道ウォーキングの大きな魅力です。
琴の海を眺めながら楽しんで街道を歩いていきたい。