次世代文化継承
1.国内外大学における講義
- 演 題
-
①クルーズと地域経済
②じつは、コレも黄檗文化
③今に息づく隠元禅師と黄檗文化
④長崎をめぐる文化交流の歴史と現状
~隠元禅師と黄檗文化、及び現代の交流~
- 目 的
-
国内外の大学で講義を実施することにより、日本文化に影響を与えた隠元禅師と黄檗文化を紹介し、隠元禅師招請に長崎が果たした重要な役割を発信し、本県のブランディングを図ると同時に、若い人たちが長崎県の魅力ある文化を知ることにより、文化の継承に繋げていくことを目指す。
- 講 師
-
長崎県文化振興課 主任主事 百田 成玉
- 内 容
-
令和元年から、国立大学長崎大学多文化社会学部の南誠准教授の「アジアにおける人の移動と日本」の講義において、「隠元禅師と黄檗文化」をテーマとした講義を実施。
また、南誠准教授はお寺の散策と黄檗文化の煎茶道や普茶料理を体験する「学さるく」の提案者である。

長崎県文化振興課の講師と学生たち

長崎大学多文化社会学部での講義
講義実施一覧表
日時 |
受講者 |
人数 |
H30.12.18 |
長崎大学経済学部MBA教養教育、経済界、県職員等 |
40 |
R1.7.30 |
長崎多文化社会学部3年生 トランスナショナリティ論 |
90 |
R1.10.18 |
厦門大学嘉庚学院の日本語学院 |
70 |
R2.1.24 |
長崎大学多文化社会学部 全学モジュールⅡ 2・3年生 |
40 |
R3.1.26 |
長崎大学多文化社会学部 全学モジュールⅡ 2・3年生 |
39 |
R3.5.26 |
長崎大学多文化社会学部 教養教育(全学)選択科目 1年生 |
77 |
R3.7.20 |
長崎大学多文化社会学部3年生 トランスナショナリティ論 |
49 |
R4.1.25 |
長崎大学多文化社会学部 全学モジュール科目Ⅰ 2年生 |
42 |
2.学生団体の見学・研修の受入及び派遣一覧表
日時 |
学生団体名勝 |
人数 |
H29.4.26~27 |
北京市私立匯佳学校の小学生(受入) |
48 |
H29.9.16 |
未来へつなぐ日中青少年交流事業(派遣) |
16 |
H29.10.20 |
「日中・植林植樹国際連帯事業」日中青少年交流事業訪問団(受入) |
53 |
R1.5.15 |
台北国立芸術大学(受入) |
22 |
R1.12.10 |
厦門大学嘉庚学院(受入) |
16 |

北京市私立匯佳学校
長崎歴史文化博物館見学

福清南少林寺の永国法師・広智法師と長崎県訪問団の皆さん

少林武術、精進料理体験等

「日中・植林植樹国際連帯事業」日中青少年交流事業訪問団 東明山興福寺見学

台北国立芸術大学
長崎県庁

国際交流基金ふれあい場No.15 厦門大学嘉庚学院
茶道交流、東明山興福寺や眼鏡橋、出島、県庁等見学

長崎国際大学と厦門大学嘉庚学院の茶道交流
生涯学習
- 演 題
- 隠元禅師と黄檗文化
- 目 的
- 日本文化に影響を与えた隠元禅師と黄檗文化を紹介することで、長崎県の文化的魅力と歴史上果たした役割を知ってもらうことを目的とする。
- 講 師
- 長崎県文化振興課 係長 松下 久子(学芸員)
日時 |
受講者 |
人数 |
R1.11~ |
長崎県年金協会の「年金受給者のつどい」、計5回 |
501 |
R2.2.23 |
諫早婦人会大会 |
200 |
R3.10.28 |
大野ことぶき大学 |
50 |
長崎歴史文化博物館(情報発信の拠点)
動画による隠元禅師の紹介

写真集・歴史検証番組の制作
1.『印象長崎』の制作の協力
- 出版元
- 香港中國旅遊出版社
- 発行日
- 平成30年11月
- 発行部数
- 5,000冊
- 販 売
- 平成31年1月1日から香港書店30店舗で販売
- 価 格
- 130香港ドル(約1,800円)
- 内 容
-
平成29年11月28から黄檗文化などをテーマに、県内3つの文化施設、長崎県の美しい自然や県民の生活を中国(香港・台湾・マカオ含む)、シンガポールなどの著名なカメラマン10名により撮影。
また、平成31年1月19日の長崎~香港線開通に併せて出版元から長崎県知事に100冊贈呈。
2.歴史検証番組の制作
- 名 称
- 「私たちの友達の輪」(福建省と共同制作)
- 内 容
- 隠元禅師の足跡及び黄檗文化、黄檗文化交流など3分間番組4つ、10分1つ。
- 日 時
- 平成31年1月7日(月)~18日(金)
- 撮影先
- 中国福清市・厦門市、長崎県・京都府
- 放送日
- 平成31年2月7日(木)から順次放送

NPO法人長崎史談会原田博二会長の取材

東明山興福寺住職 松尾法道禅師によるお茶のお点前

黄檗宗宗務総長盛井幸道禅師の取材
隠元禅師ストーリーの小説化
- 日 時
-
①令和2年1月31日(金)~2月1日(土)
②令和2年10月17日(土)~10月18日(日)
- 内 容
- 直木賞にノミネートされた澤田瞳子氏が長崎県内の黄檗学者、黄檗寺院、隠元禅師ゆかりの地、長崎歴史文化博物館等を取材し、令和2年12月からオール読物(文藝春秋)で短編小説を掲載。(令和3年第165回直木賞受賞)

東明山興福寺 松尾法道禅師を取材

NPO法人長崎史談会 原田博二会長、長崎大学 若木太一名誉教授を取材
映画・ドラマのロケ誘致
1.ノーベル文学賞受賞作家 石黒一雄氏の出世作『浮世の画家』
- 日 時
- 平成30年12月12日
- 制 作
- NHK
- ロケ地
- ヘイフリ坂、崇福寺
- ロケ俳優
- 渡辺 謙氏、中村 蒼氏、萩原 聖人氏、小日向 文世氏
2.福建省広播(ラジオ)影視集団の取材
- 取材者
- 福建省広播(ラジオ)影視集団副董事長
- 日 時
- 令和元年12月27日
- 取材先
- 長崎県知事、東明山興福寺、長崎歴史文化博物館、京都萬福寺等
- 内 容
- 福建省宣伝部、福建日報、福建総合チャンネル、福建東南衛視(衛星放送)等が同行し、本県の取組み及び東明山興福寺等において今に息づく黄檗文化を取材。ほか、黄檗宗本山の京都萬福寺等を取材。

東明山興福寺住職 松尾法道禅師を取材
第15回長崎歴史文化観光検定「隠元禅師の渡来と黄檗文化発祥の地・長崎」
- 日 時
- 令和2年2月2日(日)
- 実施主体
- 長崎商工会議所
- 会 場
- 長崎・東京

職員研修
- 日 時
- 令和元年12月23日(月)
- 会 場
- 長崎県庁
- 内 容
- 長崎県文化観光国際部の職員向けに、東明山興福寺の住職松尾法道禅師により「隠元禅師と黄檗文化及び交流」について講演を実施。
- 受講者
- 44名
1.「日中黄檗文化交流大会」の開催
- 目 的
- 本県ゆかりの隠元禅師の足跡を辿る黄檗文化交流を行うことにより、隠元禅師の功績を称え、福建・長崎のみならず京都との交流の絆を強固なものにし、インバウンドなどを含めた多分野における交流を進めていくきっかけとする。
- 日 程
- 平成29年10月11日(水)
- 主 催
- 長崎県・福建省
- 会 場
- 中国福建省福州市
- 参加者
- 約120名(日本からの黄檗関係者26名)
- 内 容
-
●茶道交流、演奏・演舞(長崎県:煎茶・抹茶、福建省:中国茶、古琴演奏、福清南少林武術演舞)
●黄檗文化国際シンポジウム
●福清市黄檗山万福寺において、隠元禅師大遠諱345周年
- 広 報
- 中新社ネット、中国僑網、福建テレビ、『人民中国』・『中国紀行』(雑誌)等
《主催者あいさつ》
長崎県知事
福建省政治協商会議副主席 李紅氏
《黄檗文化学術交流 代表者あいさつ》
黄檗宗管長猊下 京都萬福寺住職
近藤博道禅師
福清市仏教協会常務副会長
福清南少林寺方丈広智法師
黄檗の外護者徳川家の子孫 徳川家広氏
隠元禅師「初登宝地」
東明山興福寺住職 松尾法道禅師
NPO法人長崎史談会 原田博二会長
黄檗文華殿副所長 田中智誠禅師
厦門大学 林観潮准教授
福建省の大学茶道部によるお点前
日本礼道小笠原流長崎県支部長
橋本幸子氏による煎茶のお点前
《取材記事一部抜粋》
《関連イベント》
中国福建省福清市万福寺との交流(日中民間の黄檗文化交流支援)

2.第5回世界仏教フォーラム
- 日 時
- 平成30年10月28日(日)~30日(火)
- 会 場
- 中国福建省莆田市
- 主 催
- 中国仏教協会、中華宗教文化交流協会
- テーマ
- 「交流互鑑、中道圓融」
- 内 容
-
●仏教及び環境保護分科会
●中国・アメリカ・欧米仏教分科会
●日中韓仏教分科会
●新マスコミシンポジウム
●仏教及び人類運命共同体など 計10の分科会
- 開幕式出席者
-
中国中央書記処書記兼統戦部長 尤権、中央統戦部副部長兼国家宗教局長 王作安、元福建省委書記 于偉国、福建省省長 唐登杰、中国仏教協会副会長 演覚老師、チベット仏教会長 班禅額尓徳尼のほか、周辺国家政府要人、国際組織責任者、中宣部、全国政治協商委員会、文化及び観光部、仏教協会、学者、文化界などの著名人が出席。
ほか、香港・マカオ・台湾、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、韓国、インド等の55ヶ国の代表の出席と併せて千人程度で最高参加者数を実現。
※本大会で初めて隠元禅師が取り上げられ、東明山興福寺住職松尾法道禅師が「今に息づく黄檗文化と隠元禅師」について論文を発表。


東明山興福寺住職松尾法道禅師による講演
《開会式》
3.日中シンポジウム 「隠元禅師と黄檗文化」
~「絆」・「感動」・「文化交流」が生み出す新たな価値~
- 目 的
-
中国と長崎は長きにわたる交流によって互いの絆を深めてきた。その交流の歴史の中でも、隠元禅師の来日や黄檗文化の伝播は当時の日本人に多くの感動を与え、黄檗ブームを巻き起こした。江戸時代を通して、その影響は公家や将軍家から一般の僧俗にいたるまで広まり、日本の文化や生活に根付いていった。そして長崎が、このような日中間および日本国内での文化交流、近世日本の文化形成に重要な役割を果たしてきたことは周知のとおりである。
本シンポジウムでは、長崎が果たした役割の重要性や黄檗文化交流に関する研究発表と意見交換を行い、新たな日中交流のあり方を探る。
- 日 時
- 令和元年6月30日(日)
- 主 催
- 長崎県・長崎市・長崎大学
- 共 催
- 中華人民共和国駐長崎総領事館・日本華人教授会議
- 会 場
- ホテルニュー長崎
- 参加者
-
約600名
うち、中国側約100名、長崎県外からの来賓50数名
- 内 容
-
黄檗文化研究者の講演及び長崎大学のコーディネーターにより、マスコミ・華僑代表者・華僑研究者・黄檗僧侶・俳優等のパネルディスカッションを行った。
隠元禅師の招請や黄檗文化の伝播に長崎が果たした重要な役割、また黄檗文化交流に関する研究発表と意見交換を行い、新たな日中交流のあり方を探った。
日中シンポジウムの開催にあたり、中華人民共和国の習近平主席からお祝いの親書をいただいた。
- 広 報
- 中新社ネット、中国僑網、福建テレビ、『人民中国』・『中国紀行』(雑誌)等

開会式、日本礼道小笠原流長崎県支部の皆様による煎茶のお点前
《主催者あいさつ》
長崎県知事
長崎大学 河野茂学長
《来賓あいさつ》
中華人民共和国駐日本国大使館 郭燕公使
中国仏教協会副会長
福建省仏教協会 普法常務副会長
福建省外事弁公室 王天明主任
(福建省委于偉国書記の代理出席)
黄檗宗管長猊下
京都萬福寺住職 近藤博道禅師
《基調講演》
「隠元禅師と黄檗文化」
NPO法人長崎史談会 原田博二会長
《講演》
「隠元禅師―『万国の春』を心にー」
長崎大学 若木太一名誉教授
《ステージアトラクション》
龍踊り

長崎女子高等学校の龍踊部より演舞
《パネルディスカッション》

- コーディネーター
- 長崎大学多文化社会学部 首藤明和研究科長(当時)
- パネリスト
-
・NHK長崎放送 遠藤理史局長
・俳優 段 文凝
・福建会館 陳 東華理事長
・NPO法人長崎史談会 原田博二会長
・東明山興福寺住職 松尾法道禅師
・武蔵野美術大学 廖 赤陽教授
《会場様子》


《関連イベント》
民間の黄檗文化交流支援
- 日 時
- 令和元年6月30日(日)
- 名 称
- 隠元禅師東渡記念イベント
- 会 場
- 隠元禅師初登宝地東明山興福寺
- 内 容
-
1.隠元禅師東渡365周年記念イベント
2.隠元禅師ゆかりの東明山興福寺と厦門虎渓岩寺の友好寺院締結 ほか、関係者の長崎歴史文化博物館の特集展示「渡来黄檗僧の書画」の視察、寺院(崇福寺・晧台寺・聖福寺)との交流。
3.京都黄檗山萬福寺と交流
※九州新幹線西九州ルートの開業にあわせ、新たに長崎INまたはOUTの隠元禅師ゆかりの地の人の流れを試みる。

隠元禅師東渡365周年記念イベント

黄檗文化交流を目的とする友好寺院の締結
隠元禅師が中国を離れる最後の地_厦門(虎渓岩寺)&隠元禅師の日本「初登宝地」_長崎(東明山興福寺)

鼓山涌泉寺方丈普法法師と海雲山晧台寺住職齋藤芳寛和尚
「晧台禅寺」扁額は鼓山の道霈禅師書、約400年後に交流再開

京都萬福寺との交流